「安倍政権、敵は容赦なく「論破」 議論より断言がウケる」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年5月22日13時50分)から。

安倍晋三首相が政権に復帰して6年半。権力が放つ強い磁力に吸い付けられるように、首相官邸の意向が霞が関で忖度(そんたく)される構図が強まっている。それが社会に影響を及ぼし、さらに政権基盤を強める「磁界」を形成していく――。長期政権がもたらす政治、社会の変容について、夏の参院選を前に考える。

 21日夜、東京都内のホテルであった自民党細田派のパーティー。同派出身の安倍晋三首相が12年前の参院選敗北から野党転落までを振り返り、「悪夢のような民主党政権が誕生した」と語ると会場は拍手と笑い声にあふれた。14日には麻生派パーティー、16日、20日の党会合でも民主党政権を「悪夢」と表現している。

 この6年半、首相にとって、政権批判には民主党政権批判で切り返すのが定番だった。政権の強い磁界の外にあり、自らが「敵」と見定めた相手には、容赦ない言葉で攻撃する。それが2012年12月の政権復帰以来の姿勢だ。

 「攻撃ができる人は、守りもできるからね」。首相は復帰後、そう言って最初の組閣で2人の女性議員を内閣府特命担当相として抜擢(ばってき)した。当時衆院当選3回の稲田朋美氏と参院当選1回の森雅子氏の初入閣。2人とも、民主党政権を激しい言葉で攻撃してきた。

 稲田氏「詐欺とも言うべきマニフェストで政権をかすめ取った」

 森氏「(菅(かん)直人首相は)『空き菅(かん)』とか『すっから菅(かん)』とか言われている」

 これらの言動には、自民党重鎮の伊吹文明氏が「国会で相手を口汚くののしってはいけない」と苦言を呈したが、2人の女性閣僚と同じ派閥の先輩でもある首相は、意に介さなかった。旧民主党に対する攻撃的な姿勢は、6年半経っても弱める気配がない。

(後略)

中崎太郎

「大リーグ、大谷が3試合ぶり安打」

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以下、共同(2019年5月22日16時7分)から。

 【アナハイム共同】米大リーグは21日、各地で行われ、エンゼルスの大谷はアナハイムでのツインズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、六回に3試合ぶりの安打となる右前打を放って4打数1安打だった。チームは3―8で逆転負けし、3連敗。

 大谷は20日のツインズ戦で右手薬指に投球が当たっていた。(共同)

「大谷翔平、投手練習に影響なし」

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以下、共同(2019年5月22日11時30分)から。

 【アナハイム共同】米大リーグ、エンゼルスのオースマス監督は21日、アナハイムでツインズ戦前に取材に応じ、20日の同戦で投球が右手薬指に直撃した大谷翔平の投手としての練習メニューについて「影響はない」と説明した。22日(日本時間23日)は予定通りにキャッチボールを行う見込み。

 昨年10月に右肘手術を受けた大谷は7日に打者でメジャー復帰した。来季の復帰を目指す投手としてはこれまでキャッチボールを週3回行ってきたが、18日から週4回に増やしていく方針を監督が示していた。(共同)

「福島復興を演出する政権 避難者少なく見えるカラクリ」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年5月20日21時50分)から。

安倍晋三首相が政権に復帰して6年半。権力が放つ強い磁力に吸い付けられるように、首相官邸の意向が霞が関で忖度(そんたく)される構図が強まっている。それが社会に影響を及ぼし、さらに政権基盤を強める「磁界」を形成していく――。長期政権がもたらす政治、社会の変容について、夏の参院選を前に考える。

首相、事故現場にスーツで 炉内の燃料、取り出し方針は未定

 世界最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第一原発。4月14日、メルトダウンした1~3号機から100メートルほど離れた海抜35メートルの高台に、安倍晋三首相は防護服とマスクをつけず、スーツ姿で降り立った。

 東電側から廃炉作業の現状について説明を受けた首相は「防護服に身を固めることなく、スーツ姿で見られるようになった。着実に廃炉作業も進んでいる」。視察後の作業員らとの懇談でも「5年前に視察した時は防護服に身を固めた。今回はスーツ姿で視察ができた」と繰り返した。

 5年半ぶりとなる原発視察。首相周辺は、防護服やマスクをつけない姿をメディアに取り上げさせることで見栄えを良くし、「復興の進み具合をアピールすること」を狙ったと認める。

 だが、1~3号機周辺の屋外で、防護服を着ないことが許されるのはバスの車内と視察用の高台だけで、高台視察はわずか6分ほど。高台の放射線量は毎時100マイクロシーベルト超と高く、長居は許されない。

 スーツ姿が可能になったのは、飛び散った放射性物質が舞わないように地面がモルタルなどで覆われたことが主因で、廃炉作業の主眼である燃料デブリは炉心に残ったまま。周辺の線量は極めて高く、取り出し方法すら決まっていない。

 首相が13年の東京五輪パラリンピックの招致演説で「アンダーコントロール(管理下にある)」と安全性を強調した第一原発の汚染水やその処理水は減るどころか、いまなおたまり続けている。

(後略)

石塚大樹、石塚広志、太田成美

「「ロシアへおわび、完全に意味不明」丸山氏がSNS投稿」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年5月20日11時28分)から。

 北方領土返還に関連して戦争に言及した丸山穂高衆院議員(日本維新の会が除名)は19日夜、自らのツイッターに「ロシアへの『おわび』は完全に意味不明な対応かと」と投稿した。丸山氏の発言を受けて維新の片山虎之助共同代表らが17日、ロシア大使館でガルージン駐日大使と会談し、陳謝した対応を批判したとみられる。

 丸山氏は自らの発言について、「不適切性や元島民の方々への配慮を欠いていたことに対して謝罪し、除名処分にも従った」とする一方、「おかしなことにはおかしいと申し述べる」と書き込んだ。

「丸山議員が辞任否定 「前例をつくってしまいかねない」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年5月20日11時39分)から。

  日本国憲法第九十九条は次のように定めている。
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」。
 戦争に言及した丸山議員の発言は明らかに憲法の平和主義に反するものであり、憲法第99条の条項に明らかに反する。そもそも今回丸山議員は衆議院の代表として派遣されていたはずだ。明確に憲法に反する言動はけっして許されないという理由で議員辞職に至ったとすれば、国会議員は「憲法を尊重し擁護する義務」に反すれば国会議員を辞めなければならないという意味合いで、よき「前例」になると思う。そうした「前例」をつくる意味で、丸山議員にはぜひとも辞めててもらいたいと考がえるのはけっして私だけではあるまい。

 北方領土返還に関連して戦争に言及した丸山穂高衆院議員(日本維新の会が除名)は20日、国会内で記者団に対し、野党6党派が提出した自身に対する議員辞職勧告決議案について、衆院で可決された場合でも「絶対に辞めるわけにはいかなくなった」と述べた。

「ロシアへおわび、完全に意味不明」丸山氏がSNS投稿
 丸山氏は「これまでの決議案は刑法犯とかがほとんどで、発言に対して出すということは非常におかしい。私が辞めることで前例をつくってしまいかねない」と説明し、議員辞職を重ねて否定した。

 丸山氏は自らの発言を謝罪・撤回した13日夜以降、自身のツイッター議員辞職しない意向を示してきたが、記者団の取材に応じるのは初めて。

 丸山氏はまた「北方領土を不法に占拠してきたのはロシア側だ。謝罪すべきは私の(発言の)不適切さ、元島民に対する配慮を欠いたことだ」とも指摘。維新の片山虎之助共同代表らが17日、ロシア大使館でガルージン駐日大使と会談し、陳謝した対応について「ロシアに誤ったメッセージを送りかねない」と述べた。

 丸山氏は11日、北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪れた際、酒に酔った状態で団長の元島民に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と質問。さらに「戦争しないと、どうしようもなくないですか」とも発言した。

 維新や立憲民主党など野党6党派は17日、「我が国の国是である平和主義に反し、国益を大きく損ねる暴言」として、丸山氏に対する辞職勧告決議案を衆院に共同提出している。(斉藤太郎)