「二階氏 台風被害「まずまずで収まった」緊急役員会で 台風19号」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年10月13日19時1分)から。

 自民党二階俊博幹事長は13日、台風19号の被害を受けて開いた党の緊急役員会のあいさつで、「予測されて色々言われていたことから比べると、まずまずで収まったという感じだ」と語った。死者が20人を超え、行方不明者の捜索も続く中での発言に批判が出ている。

 二階氏は会合後、記者団に「日本がひっくり返されるような災害、そういうことに比べれば、という意味だ。1人亡くなったって大変なことだ」と釈明した。

 さらに二階氏は「一両日中にも激甚災害に指定することを(政府は)明らかにしてもらいたい。党としても必要な大型補正予算の編成を行うべく、政府を全力で支えていく決意だ」とも語った。(西村圭史)

「台風19号、なぜ関東直撃?上陸までの「驚くべき経過」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年10月13日4時50分)から。

 大型で強い勢力を保ったまま上陸した台風19号は、東海、関東地方を中心に激しい雨を長時間降らせ、河川の氾濫(はんらん)や、土砂災害など広範囲に大きな傷痕を残した。


 大雨特別警報が出た12都県では、台風19号本体が上陸する前から活発な雨雲が断続的に生じ、広範囲で強い雨が降り続けた。各地で観測記録を塗り替えるような大雨になった。

 12日午後に会見した気象庁の梶原靖司予報課長は、今回の特徴について「台風の中心の北側に非常に発達した広い雨雲があり、記録的大雨となった」と説明した。台風接近、上陸に伴い、東や南東からの暖かく湿った風が関東の秩父、丹沢や静岡の伊豆半島、東北南部など山々にぶつかることで上昇気流が生じ、広い範囲で雨雲が次々と発生したという。

 そもそも、記録的な大雨を降らせたのは、台風が大型で非常に強い勢力を保って本州に接近したからだ。

 名古屋大の坪木和久教授(気象学)は、台風19号の発生から発達、接近までは「驚くべき経過をたどった」と話す。まず発生直後、中心気圧が1日で急速に低下。非常に大きな雲のまとまりができた。海水温や大気の対流などの条件によるもので、これが大きさに影響した。コンパクトながら千葉県に大きな被害を与えた台風15号とは、この最初の段階が大きく違うという。

 その後、北上しても中心気圧が低く、勢力を保ったままだった。日本のすぐ南の海水温が27度以上で平年より1~2度高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだからだ。「10月になると、通常は北西から乾いた空気が入り込んで台風の水蒸気を奪い、列島に近づけば雲の密度は下がる。今回は、しっかりした雨雲を持ったまま台風が接近した」と指摘する。

 強風域が本州の半分以上を覆うほど大型で、勢力も強かったため、大雨に加えて暴風、さらに高潮といったあらゆる現象を伴ったとみられる。

 なぜ関東地方を直撃したのか。気象庁によると、太平洋高気圧が例年より強く張り出しており、その縁を回るように北上した後、偏西風の影響で東に進路を変えたためという。坪木さんは「10月に上陸すること自体は過去にもある。今回は関東で、過去最強クラスの台風だったことが特別だ」と語る。(桑原紀彦、小林舞子)

「ラグビーW杯 英国から4チーム出る理由に歴史あり」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年10月13日13時0分)から。

 ラグビーワールドカップ(W杯)で先月末に世界ランク2位のアイルランドを破り、史上初のベスト8進出を目指す日本代表。13日夜にはスコットランド代表と対戦します。五輪の7人制ラグビーでは、「英国代表」チームが出場する一方で、15人制のW杯では、英国からスコットランドアイルランドイングランドウェールズがそれぞれ代表チームを送り出しています。アイルランド共和国の首都ダブリンに留学経験があり、地元の強豪クラブに所属した経験もある成城大学の海老島均教授(スポーツ社会学)に聞きました。

    ◇

 まず、英国の成り立ちを振り返ります。英国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。1922年、それまで英国を構成していたアイルランド島の南側が「アイルランド自由国」として自治領になり、その後アイルランド共和国として独立します。この結果、英国は主に、首都ロンドンがあるイングランド、それぞれ地域議会を持つウェールズスコットランド北アイルランドで構成されることになりました。海老島教授は、この歴史を踏まえ、経緯を説明してくれました。

 ――英国という連合王国を形成しているのに、どうして四つの代表チームがあるのですか?

 「ラグビーの国際組織ができるより前に、英国の各地域のラグビー協会が生まれたのが大きな理由です」

 ――詳しく経緯を教えてください

(後略)

(清水大輔)