2005-03-03から1日間の記事一覧

学校長にお礼を言って、トータルエマージョンスクールを去る

学校長にお礼を言って私はトータルエマージョンを去ることになったが、最後に校長は、この学校に来たことを忘れないようにと、黄色い色でマオリデザインのペイントをした石を私にくれた。 トータルエマージョンは、なんとも学校らしい、素晴らしい普通の学校…

コハンガレオを見学する

芸術科の教師と一緒にいたコハンガレオの教師とも職員室で交流ができたので、隣接するコハンガレオにも出かけてみることにした。 コハンガレオは、政府の正式な機関ではなく、基本的には、保護者からの出資で金銭的にまかなわれているという。だからコハンガ…

お薦めの歌手を聞いてみた

彼女にお薦めの歌手の名前を紹介してもらえるように質問をしたが、たくさんあると言いながら、以下のものを薦められた。 Toni Huata Hinewehi Mohi Tui Teka カパハカのDVDかビデオの入手方法についても聞いたが、以下のサイトで入手できるのではないかと教…

マオリはどこから来たのか

マオリがどこから来たのかということに関してウエリントンの国立図書館員に聞いたときには、インドネシアからメラネシア、ミクロネシア、ポリネシア、そしてアオテアロアという言説があると聞いたし、もとからアオテアロアにいたのだという言説もあると聞い…

マオリの芸術科の教師からいろいろと基本を教えてもらう

教員室に戻ると、芸術科の女性教師が空き時間のようで、いろいろと質問をしてみた。 まず、「ハカをおこなう際に何故手を震わせるのか」と、聞いてみた。 手を震わせる動きをマオリ語でウィリウィリ(wiriwiri)というらしいが、このウィリウィリは、人間のエ…

トータルエマージョンは、普通の学校どころか、子どもたちが眼を輝かせて勉強しているまさに学校らしい学校だった

それにしても、ここのマオリの生徒たちは素晴らしい顔つきをしている。 きわめて子どもらしい子どもの顔つきだ。 単に素朴とか、田舎いうのとは、全く違う。人なつっこく、人間的で、表情豊かな顔つきをしているのだ。 日本の都会の教育が、教育足りえず、荒…

マオリ語だけで教科目を教えるトータルエマージョンスクールは、ごく普通の学校だった

考えてみれば、トータルエマージョンは、日本語で教える日本の学校のようなもので、トータルエマージョンは、極めて普通の学校だった。 それは、まさにこの校長先生の人格に現れているように思う。 自らの個人史を語る際にも、悲惨さが全く感じられない。 こ…

三世代におけるマオリ語の位置

簡単にいえば、こういうことだ。 祖父母の世代は、マオリ語が中心。父母の世代は英語が中心。現在の世代の子どもたちは、マオリ語を奪い返している渦中にあるのである。 こうして、マオリ語の歴史を学ぶことはコトバの教師としてやはり重要な教訓がある。 民…

生徒たちの親の世代は、自分のコトバが奪われた世代

つまり、この子どもたちは、学校の授業では、マオリ語だけによる授業で、遊ぶときもマオリ語だが、そこは子どもの世界。結構、英語も使う。それで、遊ぶときに英語を使ってはダメという強制はもちろんない。 それで、家庭では、主流は英語になる。 この子ど…

バイリンガル教育ではなくて、マオリ語で最後まで教育をすることが目標

ここの子どもたちは、コハンガレオで最低でも二年間育てられた子どもたちだ。コハンガレオは、「コトバの巣」(Language Nest)という意味で、マオリ語による幼稚園教育というとイメージしやすいかもしれない。前は、コハンガレオの期間が短い生徒も受け入れ、…

下級生たちの眼もきらきら輝いている

上級生組みは、次は水泳の時間というので、私は下級生組みを見学することにした。 下級生たちも、もちろん生徒はみな裸足である。 私はここでも、「ご機嫌いかがですか、みなさん」「私の名前は、amamuです」「今はキリキリロアに住んでいます」と自己紹介を…

職員室でくつろぐ

結構長い授業が終わって、教員室に戻ると、コーヒー、紅茶、甘いもの、パイのようなもの、いろいろなものが並んでいる。 教員たちにまじって私もいただきながら、校長先生に、「今日はスウェーデンからもお客様が来ています」ということで紹介を受けた。 先…

学び、調べ、発表する力を重視する

その授業内容は、いわゆるマラエなど、マオリ文化について調べて、それを発表するというものだった。 トータルエマージョンは、マオリ語で教育するだけでなく、マオリの文化を中心にすえている。 校長先生が使っていたヘッドセットを順番に頭につけてもらい…

子どもたちの授業態度が非常にいいことに感銘を受ける

瞑想から一連の流れが終わり、いわゆる授業に入った際に、下級生組みと上級生組みに別れた。 校長が担当しているのは、上級生組みである。 生徒は、男の子12名、女の子12名であった。 教室が広大だというわけでもないのに、校長はヘッドセットのようなマイク…

トータルエマージョンスクールの朝の時間

まず、「瞑想」の時間があるというので、見学に行く。 ラジカセでマオリの音楽をかけて、女性の教師が話をする。生徒たちは、床に転がっていたり、座禅のようにして、みな眼をつぶっている。 登校した生徒たちが、心安らかにする時間なのだろう。 私立の宗教…

このトータルエマージョンの学校は家庭的な雰囲気

この学校は、Year 1から、Year13というから、5歳から16歳、17歳くらいまでの年齢で、現在168名の生徒がいるという。 13人の正規の先生と、給与が支払われている援助者3名で、16名の体制だ。 近くにはコハンガレオもあるから、日本でいえば幼稚園から高校まで…

ネイピアのトータルエマージョンの学校訪問

昨日はネイピアに来た二つ目の理由を果たすことができた。マオリ語のトータルエマージョンの学校訪問である。 ネイピアにあるそのトータルエマージョンスクールに車で出かけ、受付を通って職員室に行って挨拶をすると、JET(Japan Exchange Teaching) Program…