2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

テ・マタティニが終わって

ホリデイパークに戻って、台所でデジタルカメラから写真をラップトップのパソコンに入れてスライドショーでいらない写真を選定していると、「マオリのイベントに行ったんですか」と、ドイツ人の女性から話しかけられた。 彼女のパートナーはキーウィで、彼女…

32年前に始まったマオリの文化運動

このテ・マタティニは、32年前に始まったらしいから、1970年代のことだ。 それで、毎年発展しているというから、文化運動を始めた指導者たちの正しい路線に感心せざるをえない。 司会者が創始者の歴史的録音を流しながら、テ・マタティニ、カラキア(お祈り…

大会四日目で完璧に近づいた私のパカハカの正しい見物の仕方

大会四日目で、ようやく慣れてきた私は、今回の準備は完璧に近づいてきた。 ランチ、果物、ビスケット、飲み物は言うに及ばず、敷布、簡易椅子、日焼け止めクリーム、傘、レインジャケットと教訓を学んだ結果だ。 もちろん、ステージ前のかぶりつき状態であ…

ホリデイパークでの朝の交流

どこのホリデイパークでも話題になるのが私のゴアライトのテントだ。 どんな小さな奴が寝ているのかということになるらしい。 今回のホリデイパークには、マオリがたくさんいる。パーマストンノースの近くのホリデイパークというと、ここだけらしいから、当…

パーマストンノースの土曜日

パーマストンノースのインターネットカフェも日本語が使える。帰りにインターネットカフェに寄ってメールをチェックした。 その後、パックンセイブに買い物に行くと、驚くべきことに、パーマストンノースのパックンセイブは、夜の11時30分でも開いている。お…

評価が終わっても、マタティニはまだまだ続く

評価が終わり、明日が決勝戦だというのに、まだコンサートがあるという。 会場に行ってみると、マイケル=ジャクソンのメドレーをやっていた。いわゆるR&B調で、音量はばかでかく、また演奏レベルは高い。そして、繰り返すが、退廃的ムードは全くない。 コン…

テ・マタティニは、マオリの文化運動である

私はこのときに確信した。テ・マタティニは、マオリの文化運動なのだと。 老若男女が参加し、日本なら結果発表など、しらけて観客が帰るような場面でも、もちろん帰る観客はいるけれども、司会者に呼応する動きや、コミュニケーションのレベルや集中度がもの…

二日間の闘いの結果発表

マオリ語で拍手のことをパキパキという。擬態語の一種なのだろうが、拍手がパキパキとは、なんとも可愛らしく響くのだが、当然司会者からこのパキパキは何度も聞かれることになる。 昨日も、最後の評価会までいたのだが、以下の6グループが決勝に進出するこ…

テ・マタティニは、国際的なイベントでもある

テ・マタティニは、パカハカが主のイベントだが、他に、国際的なお客様として、いろいろな団体が参加している。 私が見たものでは、ハワイと、トンガのもので、ポリネシア文化の連帯の強さを印象づけられた。 他に、ハワイ音楽や、ブルーズなどの演奏会場も…

テ・マタティニ会場の全体の雰囲気

お腹がすいても、テ・マタティニは、全く問題がない。 模擬店のノリだが、キナや、生の魚をクリームで和えたものも食べられるシーフード屋さん。ソースは、ガーリックバターなど、いくつか選べる、4ドルで半ダース、6ドルで1ダースのマッスルを蒸してくれる…

パカハカの正しい見物の仕方

パカハカ初日は、スタジアムの屋根の下で私は見ていた。 午前中は、日差しが私の左頬から、そして日中は背筋、そして夕暮れ時には、右の頬にあたるまで、もちろん休憩はときどき取ったけれど、同じ場所に座っていた。この時もうっかりして帽子と日焼け止めク…

子どもたちが民族文化の継承者

素晴らしい演技が終了すると、会場から応援団が立ち上がって、ハカで応えることがある。観客席はステージでもないのに、会場から、突然パフォーマンスが始まってしまうわけである。すると、演技を終了しおえたばかりのグループは、呼吸を整えながら、それを…

オーサム、エイ?

マオリの観客席の私の横では、「すごいじゃないか」(Awesome, yay?)という声が聞える。 この大会は、少数民族の伝統文化を、観光客に見せるような、よくある観光産業文化とは決定的に違う。マオリがマオリに見せているのだから、いわば、見世物ではない、ま…

パカハカは朝から夜までやっている

会場には、表情もよく見えるように、最近のコンサート会場に見られるような大画面が設置されている。 パカハカを私のように二日間ぶっ続けで、見ようとするとかなりくたびれる。 地区大会の代表応援のような形で、何人かは応援するグループがステージの時に…

パカハカを見ての感想をイメージだけで表現すると

パカハカは、総勢40名ほどの集団の力の表現である。 衣装は民族衣装で、モコという入れ墨を顔や身体にしているから、見慣れていない日本人からすると、多少違和感があるかもしれないが、歌にしても、踊りにしても、パフォーマンスのレベルは、格段に高い。 …

パカハカとは何か

昨日は、テ・マタティニのパカハカに初めて参加した。 テ・マタティニは、英語では、「マオリパフォーマンス芸術全国大会」(National Festival of Maori Performance Art)と呼ばれているもので、この大会で「伝統的パカハカ、ポイダンス、歌*1」(Traditional…

テナーコウトウ、テナーコウトウ、テナーコウトウ、カトワ

午後1時になり、オープニングセレモニーが始まった。 最初のパフォーマンスは大変勇壮なもので、ほら貝の音から、マオリの兵士が飛び跳ねるように、フィールドに繰り出し、あちこちと様子を偵察しているような踊りが展開された。その後には、歌と身体を揺ら…

「カイテポイ、コウトウ?」「アイ」

テ・マタティニとは、言ってみれば、マオリの文化祭典的な催し物である。 昨日は、そのオープニングセレモニーだった。 私は三日間の券を郵便局で買ったのだが、初日のオープニングセレモニーも入場できると書いてあるので、早速出かけてみた。テ・マタティ…

パーマストンノースで、マオリの一大文化祭典、テ・マタティニが開かれる

パーマストンノースは、マッセー大学がある町である。マッセー大学は、農業関係や獣医学関係が強いようで、合州国の大学の学費が高いことから、獣医になりたいものはマッセー大学に来るものが結構いるという。ニュージーランドではオークランド大学に次いで2…

パーマストンノースのホリデイパークに泊まる

パーマストンノースまではニュープリマスの博物館で買い求めたフィリマコ=ブラック(Whirimako Black)のCD*1をかけながらドライブした。 パーマストンノースに着いたが、ここは初めて滞在することになるので、インフォメーションセンターのI-Siteに行ってみ…

タラナキのドーソン滝を見る

予定の行動では全くないけれど、途中寄り道をして、タラナキのドーソン(Dawson)滝を見にいくことにした。 ドーソン滝までは車で行くことができるが、途中から、周りを木々に囲まれた一車線になる。それでも舗装道路だからまだ楽である。 滝まで歩いて5分の立…

タラナキからパーマストンノースをめざす

すでに昨日のことだが、私はタラナキ山がすっかり気に入ったのだが、そろそろパーマストンノースをめざして出発しなければならない。パーマストンノースに行くのは、マオリのイベントに参加するためである。 仕事に出かけるマーガレットとジェフに別れを述べ…

タラナキでの教師生活

3時20分には学校が終わり、今日は会議もないというので、車で2分ほどで帰宅。 隣人が遊びに来て、コーヒーを飲んで談笑。 夕飯を食べたら、また海釣りでも行こうかという感じだ。 ジェフは、海釣りで自分の人生の大半の時間を食いつぶしてきたというが、私の…

「教育」(education), 「観察」「研究」(study)と「詰め込み」(cramming)

地理にあたるのだと思うが、ジェフのクラスは、女子が7人、男子が9人で、全部で16人の学生の授業だった。 「気温」「雨量」「年間雨量」「温度範囲」「湿度」などの基本的な資料を与えて、基礎的な学習をさせ、それを総合化させる授業だ。 生徒がたったの16…

タラナキという保守的な土地柄

生まれたときからタラナキに住んでいるジェフによれば、タラナキは保守的な地域であるという。この辺は大土地所有者も多く、資本家的考え方の者が少なくないからということだそうだ。 オークランド大学で学んだジェフからすると、政治的に保守的であることか…

マオリ語を第二言語として学んだマオリ語の教師と、英語を第二言語として学んだ私

アロマハナも釣りがうまいとジェフが言っていたが、このアロマハナにとって、マオリ語は、第二言語だという。 授業参観をさせてもらったが、教室には靴を脱いで入る。普通の教室なのに、まるでマオリのマラエか、日本の道場の雰囲気だ。マオリの生徒が6人く…

日本人がバナナなら、マオリはポテトである

これまで歴史的に日本は植民地化されたことはないとはいえ、意識としての植民地化はかなり進んでいるのではないかと感じることが少なくない。 外側の肌は黄色いのに内側が白いと勘違いしている日本人が多すぎるのではないだろうか。少し古い言い方になるが、…

タラナキのマオリは反逆児

タラナキのマオリの部族は8つほどあるのだが、1840年のワイタンギ条約に署名しなかったことで有名だ。 これには、ワイタンギ周辺のマオリの部族やワイカトの部族との抗争も理由としてあったらしいが、タラナキの部族の独立心が強かったこともあるという。 1…

マオリ語の教師に歴史を学ぶ

ワイカト大学(The University of Waikato)のマオリ学部の教授が、タラナキに行ったら、ここに連絡を取るといいと電子メールで電話番号と夫婦の名前を紹介されていたのだが、世界は狭いもので、そのマオリの夫婦は、ジェフとマーガレットの長年の友人夫婦だ…

タラナキ地域の高校を訪問する

ジェフとマーガレットの家から、高校までは、車で2分だ。この高校に午前中の11時に訪れると、教員の休憩室に案内された。 授業が終わると、教員たちが休憩室に戻ってくる。 休憩室には、コーヒーが完備しているし、フォークもナイフも必要なものは全部ある。…