2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

世界史に記録されるベトナム勝利の日

今から30年前の1975年4月30日、当時世界最強と考えられていた帝国主義国・アメリカ合州国によるベトナムへの侵略戦争、この侵略戦争に対してアジアの小国・ベトナムは勝利し、ベトナム革命を成就した。この意味で、4月30日は、世界史に記録される歴史的な日…

「日勤教育」という名の反教育

朝日新聞によれば、JR西日本では、運転士がミスをおかすと、「日勤教育」というペナルティを課していたという。「日勤教育」とは、この「日勤教育」によるいじめが自殺の原因だとして、損害賠償を求める訴訟が起こされていたもので、この2月の判決によれば、…

今回の脱線事故の背景にJR西日本の構造的な問題

25日朝に起きた快速電車の脱線事故の運転手が、右手で操作盤のレバーを握った状態で運転席から発見されたと、今朝の新聞が伝えている。 大惨事となった今回の脱線事故の背景として、兵庫県警は「JR西日本の列車運行や運転士の管理に構造的な問題があると判断…

一番大事なことが抜ける今の日本

この23歳の運転士は、11ヶ月の運転歴の間に、オーバーランなどを理由に、数回処分され、「再教育」を受けていたようだ。 日頃のJRの教育で、「私たちの仕事で一番大事なことはお客さんの生命と安全です」「多少の遅れは大丈夫。問題ありません」という一番肝…

取り返しのつかない大惨事

25日の朝に起きた尼崎のJR列車脱線による大惨事で、104人目の遺体として先頭車両で運転していた23歳の運転士の遺体がようやく確認されたようだ。 事故車両の一台目はマンションの駐車場に突っ込み、20メートルほどの車両が半分になってしまい、二台目は、「…

靖国神社参拝に対する韓国・中国の根強い危機感

また朝日新聞の世論調査によれば、韓国や中国で、日本を「嫌い」と答えたものが6割に達し、「日本でも両国を嫌いだとする割合が増えた」という。 小泉首相の靖国参拝については、韓国・中国で9割の人が反対し、日本の国連安保理の常任理事国入りについても、…

韓国・中国から日本への旅行者が減少している

反日感情の高まりから、韓国・中国から日本への旅行者が減少していると朝日新聞が報じている。 韓国からは、昨年の1ヶ月平均よりも2割前後減っていて、中国からは、3割〜5割減るという見通しのようだ。

アオテアロアの空が懐かしい

アオテアロア・ニュージーランドを離れて、1ヶ月ほどがたつ。 一番恋しいのは、やはりアオテアロア・ニュージーランドの空である。 日本の空は、なんだかくすんでいるだけで、見ていて悲しくなる。

浅草の木馬亭に出かけてみた

浅草の木馬亭で、「君恋し」という大衆演劇を見る。 青空球児好児の漫才や三木ヒロシのサルの物真似も楽しく、また天宝福丸さんの「川の流れのように」の歌も大変素晴らしかった。 http://www.vertu.co.jp/asakusa21/ 小さいときに祖父に連れられて浅草で観…

土曜日は電車が空いている

世間は、土日は休みかもしれないが、私は土曜日も出勤である。 ただ、土曜日は電車が空いているから、その点はいい。 いつものように、普通電車で職場に向かう。

初めて歴博を訪問してみた

千葉県は佐倉にある国立歴史民族博物館に初めて行ってみた。 とりわけ英米との関係、さらにアジアとの関係で日本を考えないといけないと常々考えているものとしては、興味深い展示がたくさんあった。 今回はあまり時間がとれず、ゆっくりと観てまわることが…

ユッスー・ンドゥールの自前のイギリス語が好きだ

ユッスーの素晴らしいアルバムJokoでは、This Dreamなど、Shaking the Tree以来のピーター=ゲイブリエル(Peter Gabriel)との競演もある。 ユッスーは、ウォロフ語以外に、少なくともフランス語、イギリス語を話す。 イギリス語は母語ではなく、おそらく後天…

「私の希望は、君たちの中にある」

ユッスー=ンドゥール(Youssou N’Dour)の1999年のアルバム「ジョコ」に、”My Hope Is In You”という曲がある。これが、なかなかいい。 ユッスー=ンドゥールのアルバムは、歌詞もいいが、音楽的にも素晴らしいものが少なくない。メロディもさることながら、…

GDPと引き換えに自由時間が奪われる

自由時間の喪失やストレスなどと引き換えにした無闇な経済成長は必要のない無用の長物のように思えてならない。 4月3日の朝日新聞に「幸せ大国をめざして」という特集記事が載っていたが、国内総生産(GDP)には、「心身を病む人が増えると膨らむ医療費、凶悪…

お金の量に比例しない豊かな暮らし

テレビ東京の「月10万円で豊かに暮らせる町&村」という番組を見た。 番組の中で、沖縄の西表島でラーメン店を営む夫婦が登場した。 子育ては海に近い沖縄でということで都会から引っ越したらしい。 旦那さんは、遊びでカヌーをやっている。 沖縄の西表島の…

大事な歴史意識と政治意識が抜ける日本

もうひとつ興味深かったのは、日本文化論が専門の中国人女性研究者によるものだ。 日本でも中国でも、ここ数年韓国ドラマが人気だという。日本ならもちろん韓国KBSテレビの「冬のソナタ」とくるところが、中国では、同じ韓国KBSのドラマでも、「明成皇后」(…

足を踏みつけた側が、痛くない、問題ないと言っている

昨日の朝日新聞で、日韓問題について、韓国人・中国人研究者らによる意見を読んで、大変興味深かった。 ひとつは韓国の若手国会議員によるもので、韓国の最近の反日感情の高まりの原因は日本側に責任があるとして、「日本が侵略戦争の被害者である韓国の傷跡…

高田渡さんが亡くなった

フォーク歌手の高田渡さんが亡くなった。 高田渡は、不思議な人だった。 ウディ=ガスリー・ピート=シーガーなどのアメリカ合州国のフォークシンガーの影響を受け、その生きる姿勢として正統派フォークシンガーといってもいい人だった*1。 60年代末から70年…

英語に習熟するには、語順の克服が大切

日本語では主語という概念が役に立たないし、日本語の語順と英語の語順は違うから、日本人が英語の語順に慣れるのは大変だ。 日本人が英語を習得する際に、日本語の語順を捨てて、英語の語順に慣れないといけない。これは結構大変だ。これを私は「語順の克服…

英語学習では、SV感覚が重要

SV感覚とは、主語・述語感覚のことである。 英語の場合は、主語・述語という順番で、常にやって来るから、このSV感覚に慣れることが重要である。 聞き取りでも、読む場合でも、話す場合でも、英語の場合は、このSV感覚が重要だ。 日本語は、次の例文のように…

授業のほとんどを自前の英語でやってみた

授業のほとんどを自前の英語を使ってやってみた。 以前は、生徒に単にアピールするためだけに英語で自己紹介をしていたことがあるけれど、今回は、自分の気持ちを伝える姿勢で、自前の英語*1でやってみた。 *1:「自まえの英語」という考え方については、小田…

日本人は自分たちのしたことについて、もっと知るべきだ

これまで私は日本の戦争体験など、なるべく学ぶように努めてきた。 ニュージーランドで、私が知っている日本の戦争犯罪などを話すと、その学歴に関わらず、キーウィたちはよく知っていた。日本の戦争犯罪について広く学ばれていることに私は驚いたほどだ。い…

日本の青年がアジアの青年と話をする際に困難に直面しないか

朝日新聞によれば、「慰安婦」という用語は、95年度には、「慰安施設」の表現も含めれば、7社が記述していたということだ。「しかし、前回は1社(慰安施設は2社)に減り、今回申請時はゼロになった。慰安施設と表現した社が1社残っただけだ」(4月6日付朝日…

慰安婦というコトバが中学の教科書からなくなる

今回の中学社会科教科書で、「慰安婦」という用語は用いられなくなってしまったようだ。 慰安婦とは、英語でcomfort womenと訳されることが多いだろう。 サイモンとガーファンクルの名曲「ボクサー」の中に、comfortというコトバを使った歌詞がある。 「慰安…

仕事で一番大切なことを教えてくれる仕事場

あの「砂の器」の乞食父子の旅のロケは、野村芳太郎、橋本忍を含め、「わずか10人のスタッフ」で撮影したことから、力仕事もやらないといけないことから大変な撮影だったようだが、野村芳太郎監督は「こんなぜいたくな撮影はない」と述べていたそうだ*1。 野…

野村芳太郎監督が亡くなる

自分の希望に反して私はたくさんの映画を観ているわけではないけれど、日本の映画監督で私が好きな監督といえば、山田洋次監督と黒澤明監督であり、野村芳太郎監督については、「砂の器」(1974年)くらいしか意識したことがなかった。 野村芳太郎監督がこの4…

三国で共同執筆・編集した歴史教材

日本・中国・韓国の三国の研究者が共同して、歴史教材を作成した「未来をひらく歴史 東アジア3国の近現代史」という本が高文研から出るようだ。 http://www.koubunken.co.jp/0350/0341.html

中国の日デモ

竹島問題をめぐる韓国の抗議に続いて、中国でも、反日感情・反日デモが広がり、日本製品の不買運動まで起きている。 こうした反日感情が高まりつつある状況について、「ガスが充満している」との社説を朝日新聞は掲載した。

桜がきれいだ

私の勤める大学附属校の近くの桜並木の桜は見事だ。 新学期が始まり、花見でもしたい気分だが、大変に忙しく、花見気分に浸れない。 教える側に余裕がないと、いい仕事はできないのだけれどね。

選択肢が全くないようだけれど、それでも選択肢はある

日本の都会はとても暮らしにくい。 満員電車。長時間乗車。ほとんど選択肢がないように思えて、諦めるしかないようだが、それでも選択肢はある。 たとえば、急行に乗るのか、普通に乗るのかだ。 普通電車に乗ると、大体あとから来る早い電車に抜かれてしまう…