2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人の気持ちがわからない日本人が増えてきた

横浜市内のホテルの身体障害者用客室をなくすなど、法律や市条例で義務づけられている設備や駐車場をいったん建てながらも検査直後に撤去・改造する工事をしていたビジネスホテルチェーン店の東横インが、こうした一連の偽装工事発覚で、大きな社会的批判を…

侯孝賢(ホウシャオシエン)監督の「悲情城市」を観た

台湾映画の「悲情城市 [DVD]」は、五十一年間にわたる日本による台湾統治が終えた昭和二十年八月十五日から始まり、1945年から1947年までの台湾を描いている。 「悲情城市 [DVD]」は、1947年に発生した228事件を扱ったことで話題となった。 228事件*1は、台…

アメリカ合州国では中国語学習熱が高まっている

アメリカ合州国で中国語熱が高まっていると朝日新聞の土曜日の夕刊にあった。アメリカ合州国で中国語学習熱が高まっていることは、これまでもこのブログで何回か紹介してきた。 教育団体「カレッジ・ボード」の資料が紹介されていて、それによると、合衆国の…

今日からクラブの大会で二日間の出張である

クラブ関係の仕事も教育活動の一環なのだが、土曜日・日曜日に出張が多くて大変だ。教員の仕事は世間が考えているほど、実は休日は多くない。

真田広之さんの中国語とアジアの連帯

「プロミス 無極」という中国映画に俳優の真田広之さんが出演しているという話題を朝のニュースで見た。 中国映画だから当然中国語による映画なのだが、真田広之さんは、当初、吹き替えを予定していた出演だったそうだが、真田さんがこれを吹き替えなしで中…

志緒野マリさんの「たった3カ月で英語の達人」も面白い

志緒野マリさんの「たった3カ月で英語の達人」を購入した。まだ全部読破していないけれど、これも面白そうだ。 志緒野さんの書かれていることは、「留学幻想を捨てろ」とか、「文法はやっぱり大事」とか、単語帳の作り方とか、これまであちこちで言われてい…

志緒野マリさんの「英語をモノにしたい人の最短学習法」は面白い

通訳ガイドの志緒野マリさんの「今度こそ本気で英語をモノにしたい人の最短学習法―通訳ガイドの実戦アドバイス」を買って斜め読みしてみた。これがすこぶる面白い。 書いてあることは、あちこちで指摘されていることと言えるのだが、志緒野さんのアプローチ…

外国語教育がどうあるべきか、台湾から学ぶことは少なくない

日本統治時代に日本が日本語教育をおこなった際に、「国語常用家庭」として日本語使用を奨励した話は、台湾関係の本を読むとよく紹介されている。 日本語と英語との関係を考えないといけない今日の日本が、日本統治時代に日本によって日本語が押しつけられた…

大国のパワーゲームに翻弄され、言語事情も複雑化した台湾

これも興味深く読んだのが、「台湾語、北京語、英語、日本語をまぜて使いしわが半世紀」という台湾の歌である。 短期間にすぎないが、自分自身の台湾旅行の体験から、台湾は、大国や大陸にはさまれて、そのアイデンティティが翻弄されてきた歴史をもつ、そう…

台湾映画の「悲情城市 [DVD]」を観てみたい

朝日新聞の「越境する文化」「時空をこえて」というシリーズが、なかなかいい。今朝の「「脱植民地」の断層」と題する台湾問題もよかった*1。 この特集で知ったのだが、台湾で日本大好きの若者を「ハーリーツー」と呼ぶようだ。 よく知られているように、日…

「錬金術を政治が後押し」した責任は大きいものがある

1月21日の朝日新聞で、経済評論家の内橋克人氏が、「ライブドア強制捜査」について「錬金術を政治が後押し」と題して、次のように書かれている。 『問題の根源は、小泉政治にある。昨年の総選挙で、一国の総理がホリエモン流儀を「若者の模範」といい、武部…

関東地方にも雪が降っている

豪雪による被害が全国で広がっているが、今日は、関東地方も雪が降っている。

今度は牛肉輸入問題で、特定危険部位の混入が発見される

武部自民党幹事長直筆による堀江貴文氏の似顔絵を用いたライブドア堀江社長の年賀状について報道ステーションが伝えていた。 耐震偽装事件では、自民党の伊藤公介元国土庁長官とヒューザーの小嶋社長との関係が取り沙汰されている。さらに小嶋社長は、安倍官…

「休暇貧乏の国」である日本

これとは別のツアーで、添乗員時代にやたら長いツアーを経験されたようだが、これが15日間のツアーだったそうだ。日本人にとっては「15日ツアー」でも、「長い休暇」であり、こんな「長い休暇」を取るのは、「当時のサラリーマンには問題外だったようで、こ…

「時間と土地の面では、強烈に貧しい国である」日本

通訳ガイドとして長年キャリアを積まれた志緒野マリさんが書かれた「これであなたも英会話の達人―通訳ガイド直伝!今すぐ使えるネタ30 (祥伝社黄金文庫)」という本を購入してみた。「通訳ガイド直伝! 今すぐ使えるネタ30」という副題に惹かれて買ったのだが…

耐震偽装証人喚問で、小嶋社長が証言拒否を繰り返す

「ライブドア」の証券取引法違反の疑いとともに、今朝の新聞の一面をにぎわしているのが、耐震偽装問題での証人喚問だが、この証人喚問で、ヒューザーの小嶋社長は、事件の核心部分について証言拒否を繰り返した。 すでに衆院議員の伊藤公介・元国土庁長官と…

「ライブドア」への東京地検強制捜査から、東証が取引ストップする

インターネット関連企業「ライブドア」(堀江貴文社長)の関連会社が、虚偽の事実を公表することによって株価をつりあげたという疑いで、16日、東京地検が強制捜査に入った。 疑われている証券取引法違反の当初の内容は、「他人を誤解させるような手段を使う…

1月の第三月曜日は、MLK生誕の祝日

アメリカ合州国の1月の第三月曜日は、Dr. Martin Luther King, Jr. Dayで、祝日である。 マーチン=ルーサー=キング=ジュニアの誕生日は1月15日だが、便宜上、1月の第三月曜日を連邦の祝日とした。これが実際に施行されたのが、1986年である。 あのスティ…

寺島実郎氏の「主体的日本とは何か」

日本総合研究所理事長の寺島実郎氏による「主体的日本とは何か」と題する主張が、朝日新聞の夕刊に掲載されていた。 欧米社会でのパーティジョークで、沈没した客船の救命ボートで誰かが犠牲にならないと全員が死ぬという極限状況で、「紳士」というキーワー…

「日本は本当に独立国なのか」

横須賀市で1月3日に起こった米海軍人(上等水兵)による日本人女性強盗殺害容疑事件で、神奈川県知事が、「地位協定の見直しを」と、12日に国と米側に抗議をおこなったと1月13日付けの朝日新聞が報じていた。 屈辱的な現在の地位協定では、米軍の公務中の事…

自民党総裁選で靖国問題が、せめぎ合っているようだ

自民党総裁選で靖国神社参拝問題をめぐる駆け引きが活発になってきたと、昨日の新聞が報じている。 総裁選の争点にすべきでないという小泉首相や安倍官房長官と、党内で意見が分かれているとのことだ。 「中国は脅威だ」と発言した民主党の前原代表も含め、…

中国を無視した国際理解はありえない

昨年、ニュージーランドに滞在した際に、生活のあちこちで、私はmade in Chinaを見た。「必要にして充分」という生活哲学をもつキーウィにとって、可愛い文房具は売れない。日本人からすれば、「粗悪」にうつる文房具でも、キーウィにとって「必要にして充分…

貿易黒字大国に躍り出た中国

2005年度の中国の貿易黒字が過去最高の1019億ドルに達した。これは昨年度の3倍、日本を上回る公算が大だと、1月12日の朝日新聞の一面に載っていた。 世界最大級の「貿易黒字大国」に躍り出た中国が、今後、欧州や合州国との摩擦が激しくなる可能性があると報…

教育基本法の精神に立って、崇高な理想を語れ

教育基本法の前文は、次のように述べている。 「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。 われらは…

教育で理想を語らずして、日本のどこで理想が語られるというのか

「いい大学に現役でという親や生徒の要望に応えないと、立派な理念を語っても生き残れない」と、ある高校の教頭が述べたことを先に引用した。 この教頭が極端に悪いわけではないだろう。日本のレベルは、全国こんなレベルなのだろう。もちろん、私も生徒の進…

「私学生き残り「教学改革」のもとで、学校再編がすすみ、教育破壊がすすめられている

学校の「外注化」だが、これは、新学習指導要領のもとで学力低下が進行し、学校の威信を低下させ、学校不信をあおり、そうした学校不信をあおる塾・予備校産業が、学校教育を揺さぶり、まさに少子化の中で、塾や予備校産業も「生き残り」をかけて、塾や予備…

希望を捨てず理想を語る教師を応援して下さい

私は、24歳で、ある私立大学の附属高校で英語教師として採用されて以来、その附属校で、2年間の海外研修を含めなければ25年間英語を教えてきた。この学園の教師集団にいろいろと教えてもらい、育てられたから、私はこの学校で働き続けてこられたことに感謝も…

学校授業で広がる「外注」で、教育破壊はさらにすすむ

「小中高で、授業や補習、進路指導などを予備校や進学塾に任せる「外注化」が首都圏を中心に広がっている」と、1月11日付けの朝日新聞が一面で報道している。 学校授業の「外注化」がすすむ中で、「進学に特化した指導はプロに任せた方がよい」と、東京は中…

「脅威論」日中に影

「「脅威論」日中に影」と題する記事が、1月10日の朝日新聞の一面に載っていた。 あらためて述べるまでもなく、小泉首相の靖国神社参拝問題から現在の日中関係は冷え切っている。さらに民主党の前原代表による「脅威」発言や、「ポスト小泉」の対中姿勢から…

アジアの人々を眼の前にして、日本は何が主張できるのか

これまで何度か、書いてきているように、小泉首相の靖国神社参拝問題でも、憲法九条改悪の問題でも、私は、アジアの人々を眼の前にして議論することが大切だと感じてきた。首相の靖国神社参拝問題や憲法九条改悪の問題を、アジアの人々を眼の前にして、果た…