2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

久間防衛相の暴言

あまりに忙しくてブログを書いている暇もないのであるが、国会で教育三法をはじめ悪法が政府与党の強行採決によって大量生産させられている状況について書かねばなるまいと思っていたら、また現役閣僚による暴言である。 「非常識」「暴言」と非難=久間氏発…

木下恵介監督の「笛吹川」(1960年)を観た

これは、時代劇の合戦を扱った徹底した反戦映画である。 高峰秀子主演。 「笛吹川 [DVD]」には、大衆が時代劇に求めるような大活劇はない。 それどころか、ストイックに、戦のばかばかしさが描写されるばかりだ。 とりわけ、高峰秀子が演じる足の不自由な母…

木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」(1955年)を観た

木下恵介監督による「野菊の如き君なりき [DVD]」は、政夫と2歳年上の民子との悲恋の物語。 母親役に杉村春子。晩年の政夫役に笠智衆。 この映画は、人間の気持ちを大事にすることの大切さを訴えている。浦辺粂子扮する民子の祖母が、結婚に反対するわけでは…

木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」(1951年)を観た

「カルメン故郷に帰る [DVD]」を観た。 木下恵介監督による1951年のこの作品は、わが国最初の総天然色による映画だそうだ。 高峰秀子主演。 映画の性格は、喜劇であり、ミュージカル仕立てになっている。他愛もない話だが、下品なところが全くなく、楽しめる…

慰安婦決議案を米下院が可決

以下、asahiから引用する。 慰安婦決議案、米下院委が可決 下院議長が支持表明 2007年06月27日10時38分 米下院外交委員会は26日午後(日本時間27日未明)、従軍慰安婦問題に関する決議案を一部修正のうえ、賛成39、反対2の大差で可決した。 ソウルの…

木下恵介監督の「喜びも悲しみも幾年月」(1957年)を観た

1957年につくられたこの映画は、一世を風靡したという意味で、とても有名な映画だし、主題歌もよく知られたものだ。なにより燈台守の話ということは知っていたが*1、これまでしっかりと観たことがなかった。 高峰秀子、佐田啓二出演。 木下恵介監督は、名作…

木下恵介監督の名作「二十四の瞳」(1954年)を観た

子供の頃に、木下恵介監督の「二十四の瞳」を確実に観ていると思うのだが、部分部分の記憶しかなくて、はっきりと覚えていない。 それでも、ゆりの花のお弁当箱のエピソードだとか、貧しくて修学旅行に行けない話だとか、教師の描き方でいえば、反戦思想や綴…

前教育再生会議担当室長の義家氏、参議院選で自民党から出馬

asahiが次のように伝えている。 これが本当だとすれば、義家氏と安倍首相との蜜月関係はかなりのものだと言えるだろう。教育再生会議のお里が知れるというものだ。 最近はいつものことだが、選挙になると、人寄せパンダのような人選が進められている。これは…

映画「それでも生きる子供たちへ」を観て来た

「それでも生きる子供たちへ」という映画を観て来た。 http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/mo5003.html 公式サイトのイントロダクションから以下引用しておく。 http://kodomo.gyao.jp/intro/ 心の底があたたかくなる 生きる強さを与えてくれる、 …

教科書検定に反発する中で迎えた沖縄慰霊の日

沖縄地上戦から62年。沖縄は23日、「慰霊の日」を迎えた。 沖縄の「集団自決」をめぐって、日本軍による強制があったのか否か、歴史認識が対立する中で、教科書検定問題が起こった。今年の沖縄慰霊の日は、日本軍の強制という記述が教科書から削除されたこと…

Time.comの日本共産党紹介

Time.comが日本共産党の紹介をしている。 以下引用しておく。 POSTCARD FROM TOKYO Communism Is Alive and Well and Living in JapanFriday, Jun. 22, 2007 By BRYAN WALSH Cute as Hello Kitty, 19-year-old Michiko Suzuki looks like any of the thousan…

6月は住民税アップで問い合わせが殺到している

前にも書いたが、この6月は、定率減税廃止などにより、住民税がアップしている。問い合わせが殺到しているようだ。 以下、中日新聞から。 税源移譲で住民税アップ 県内市町で問い合わせ殺到 6月21日10時50分配信 中日新聞 【滋賀県】計算間違いではないのか−…

教育三法案が参議院で可決

教育三法案、イラク特措法など、ひどい法案が強行採決で決められている。 こんなことでいいのだろうか。 教育3法案が参院委で可決 きょうにも成立(06/20 08:01) 参院文教科学委員会は十九日、安倍晋三首相が今国会の最重要法案と位置付ける教育改革関連三…

野村芳太郎監督の「拝啓天皇陛下様」「続拝啓天皇陛下様」を観た

野村芳太郎監督の「拝啓天皇陛下様」(1963年)「続拝啓天皇陛下様」(1964年)を観た。渥美清主演のこの映画は、むかし観た覚えがあるが、細かな内容までは覚えていなかった。今回、この映画のシリーズを楽しく観た。 最近の日本の政治情勢をみていると、とり…

日曜日だが、今日はクラブ出張だ

今日はクラブ出張。

山田洋次監督の馬鹿シリーズを観た

ハナ肇を主役とする山田監督の馬鹿シリーズを観た。 桑野みゆき、藤山寛美、渥美清らが出演した「馬鹿まるだし [DVD]」が第一弾。賃上げストライキの労働歌が、人生劇場の歌詞に変わるところが可笑しい。 「馬鹿まるだし」に続いて、「いいかげん馬鹿 [DVD]…

全国学力診断テストは、教育的な政策とはいえない

誤解がないように再度強調しておくが、学力評価に意味がないと言っているのではない。評価は、生徒の実態をとらえるために絶対に必要なものであるが、それは生徒と教師とが学力実態をつかむための資料であって、全国規模でやる必要はなく、現場で活用できれ…

全国学力調査のこうした混乱は予想されていたこと

私は私立の大学付属高校で四半世紀働いてきた。当然、その間、ずっと生徒の答案の採点もしてきた。それで、思うことは、学力評価は当然すべきものだが、学力評価というものは、絶対的なものではないということだ。 そもそも生徒の学力評価というものは、生徒…

全国学力調査で、採点上の混乱が生じている

全国学力テストの採点で混乱が生じているということを今朝の朝日新聞で読んだ。 以下は、asahi.comからの引用である。 学力調査の中3記述式、採点難問 ×が○に、作業も中断 2007年06月15日06時10分 小学6年と中学3年の約233万人が参加した全国学力調査…

黒澤明監督の「醜聞」を観た

黒澤明監督の映画「醜聞 (スキャンダル) [DVD]」を初めて観た。 悪人である週刊誌の出版人の描き方や裁判の描き方、また蛭田弁護士の描き方も少し物足りないが、人間、いかに生きるべきかという点では、黒澤明監督による傑作「生きる」に通じる精神を感じた。

黒澤明監督の「野良犬」を観た

黒澤明監督の「野良犬 [DVD]」を観た。映画「野良犬 [DVD]」は1949年10月に封切られた。 安ホテルで佐藤刑事(志村喬)が犯人を探し当てる後半の場面と村上刑事(三船敏郎)が犯人を特定する最後の場面がなかなかいい。音楽の使い方が効果的。 村上刑事が東…

黒澤明監督の「酔いどれ天使」(1948年)を観た

黒澤明監督の「醉いどれ天使 [DVD]」を観た。 映画「生きる [DVD]」には出演していないが、三船敏郎が出演する黒澤映画は「赤ひげ [DVD]」まで一貫して続くが、この「醉いどれ天使 [DVD]」が三船敏郎を起用した記念すべきデビュー作だという。 三船敏郎につ…

黒澤明監督の「素晴らしき日曜日」を観た

黒澤明監督の「素晴らしき日曜日 [DVD]」を観た。 1947年7月に公開されたというこの映画の中で、戦後の若いカップルの苛立ちがよく表現されていた。 彼らは、まず結婚したくても金がなくて結婚できない。デートするにもお金がないから、モデルハウスの見学を…

黒澤明監督の「わが青春に悔なし」を観た

最近の日本の政治状況を見るにつけ、日本人というのはこんなに簡単に歴史的反省を忘れる情けない民族だったのかと暗澹たる気持ちになることが多く気持ちが落ち込むことが少なくない。それでも、そんなにひどい民族ではなかったのではないかという気持ちで、…

明日は日曜日だけど、クラブの出張

明日は日曜日だけど、クラブの出張だ。

安齋育郎さんの「こんどの騙しは手ごわいぞ」を読んだ

K9MPの「なんで?なんで?」No6.の「こんどの騙しは手ごわいぞ」を読んだ。 この本は、安齋育郎氏の講演を書き下ろしたような内容になっていて、ブックレットのような薄い本だが、とても面白く、また、ためになる。あまりにも面白いので、私は二度も読んでし…

マルティン・ニーメラーのコトバ

昨日の情報保全隊のニュースを聞いて、思い出した有名なコトバがある。 正確なところはわからないが、とりあえずネット上で見つけた以下のコトバを引用しておく。 はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなか…

山田洋次監督の「二階の他人」を観た

山田洋次監督の「二階の他人 [DVD]」を見た。 山田洋次監督は、野村芳太郎の助監督を経て、1961年に、この「二階の他人 [DVD]」でデビューする。「二階の他人 [DVD]」は、1時間ほどの白黒作品。 山田洋次といえば、日本が誇る映画監督の一人である。このデビ…

思想・信条の自由、表現の自由、市民的自由が危ない

陸上自衛隊の情報保全隊*1が、イラク派遣に反対する市民運動等に関する情報を広範囲に収集・分析していることが明らかになった。 防衛省側も、情報収集活動については認めている。 共産党が自衛隊関係者から入手したとされている「内部文書」は、A4版で166ペ…

「宙に浮いた」5000、0000件*1の上に、さらに1430、0000件の所在不明の年金のあることが判明

5000万件もの年金不明問題で、さらに1430万件もの不明のものがあると柳沢厚生労働相が認めた。 今回の問題で、1年間で処理すると政府は言っているが、こんな膨大な数の不明年金情報を1年間で処理など、できるのだろうか。また、それを処理するのに、どれほど…