2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「男はつらいよ」第7作「奮闘篇」を観た

これも前に観たことがあるが、「男はつらいよ」第7作「奮闘篇」を観た。 おいちゃん役の森川信がおかしい。 ミヤコ蝶々が寅さんの母親役で「続・男はつらいよ」(1969年)に続いて再登場。ミヤコ蝶々は名女優だ。 はなこ役で榊原るみ。警官(大塚弘)と寅次…

「男はつらいよ」第13作「寅次郎恋やつれ」を観た

この作品は前に観たことがあるのか、記憶が定かではない*1。 マドンナ役は吉永小百合が2年ぶりの再登場。 宮口精二がコミュニケーション不全症候群の父親役を好演している。この不器用さは、博の父親役の志村喬と同様だが、宮口精二演じる父親のほうが症状と…

「男はつらいよ」第9作「柴又慕情」を観る

これも何度か観た「柴又慕情」。 冒頭の「貸間あり」の場面から不動産屋めぐりをする寅次郎が可笑しい。不動産屋役の佐山俊二は名脇役を演じている。そして、なんといっても自分たちの家を建てようとする博とさくらの気持ちが泣かせる。 マドンナは歌子役の…

井上ひさし作、こまつ座の「雪やこんこん」を観てきた

中村梅子役の高畑淳子さんと佐藤和子役のキムラ緑子さんのかけ合いが見事。キムラ緑子さんの演技が秀逸。村田雄浩さんや新井康弘さんらが脇を固める。 大衆演劇の旅役者の物語。旅役者らしい台詞のオンパレード。食えない苦労もあるが、お客さんの笑顔が役者…

「男はつらいよ」第22作「噂の寅次郎」を観た

これも前に観たことがあるが、「噂の寅次郎」を観た。 博の父親役の志村喬(諏訪颷一郎)が旅先で寅さんと出会い、寅さんに今昔物語を話題にして諭す。この場面は秀逸。「大人物は反省して去ったか」と寅次郎には迷惑と感じながらも心を許す。志村喬は名優だ…

「男はつらいよ」第14作「寅次郎子守唄」を観た

これも前に観たことがあるが、「寅次郎子守唄」を観た。 マドンナは十朱幸代。 月亭八方、春川ますみ、上條恒彦が脇をかためる。 1974年公開作品。

「男はつらいよ」第16作「葛飾立志篇」を観た

これも前に観たことがあるが、「男はつらいよ」第16作「葛飾立志篇」を観た。 その昔、旅先で腹を空かせた寅さんが桜田淳子演じる女学生の母親・雪の食堂で世話になりご飯をご馳走になる体験をしみじみ語る寅さんのアリア。誰しも聞き覚えのある話であり、説…

水底のセシウム値、環境省の調査結果

東京電力福島第一原発事故の影響を調べている環境省の調査結果が出そろったと、22日の朝日新聞夕刊が報じている。 放射性セシウムは水1リットルあたりほぼ1ベクレル未満だったが、水底にたまた土砂中のセシウムの値はお大きくばらついていた。分布は降り積も…

「男はつらいよ」第12作「私の寅さん」を観た

これも前に観たことがあるが、「男はつらいよ」第12作「私の寅さん」を観た。 マドンナは画家役の岸恵子。兄役に前田武彦。 今回のテーマのひとつは芸術論。絵を描いていて気に入った作品は売りたくない、気に入らない作品はさらに売りたくないと岸恵子が語…

「男はつらいよ」第15作「寅次郎相合傘」を観た

これも前に観たことがあるが、「男はつらいよ」第15作「寅次郎相合傘」を観た。 マドンナは浅丘ルリ子。有名なメロン騒動が入っている。 1975年公開作品。

アーケイド・ファイアの「サバーブズ」がグラミー賞のthe album of the yearを受賞

毎年グラミー賞の受賞者をチェックしているわけではないし、最近の音楽状況にもすっかり疎くなってしまっているが、今年度のグラミー賞で、アーケイド・ファイアの「サバーブズ」がthe album of the yearを受賞した。 アーケイド・ファイアは、カナダはモン…

3・11の邦画3作

3・11の邦画3作がベルリン国際映画祭で話題になっている。 2月17日の朝日新聞夕刊が伝えている。 19日まで開催中のベルリン国際映画祭で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした日本の3作品が注目を集めている。2022年までに全原発を閉…

映画「イエローケーキ」の監督が来日

まだ観ていないが、ウラン鉱山の採掘現場の危険な実態を伝えるドキュメンタリー映画「イエローケーキ」のヨアヒム・チルナー監督の来日を、2月17日の朝日新聞夕刊が報じている。 イエローケーキは、天然のウランを精製したときにできる粉末。2002年に調査を…

無限の核燃料サイクルは不可能

内閣府の原子力委員会が、現状では、核燃サイクルで「無限はムリ」との見解を打ち出したと、2月17日の朝日新聞夕刊が報じている。 核燃料のリサイクルは不可能という識者の見解をこれまで読んだことはあるが、そうした批判的見地からの見解ではなく、リサイ…

「福島県原子力広報協会」解散

原子力の普及や安全性のPRを目的とした財団法人「福島県原子力広報協会」の解散が決まったと、新聞が報じている。 以下、朝日新聞から。 理事長の渡辺利綱・大熊町長は、「東京電力福島第一原発事故で多くの人が避難を強いられている中、安全性を呼びかける…

小津安二郎監督の「麦秋」(1951年)を観た

初めて小津安二郎の「麦秋」(1951年)を観た。 小津映画は、場所(空間)の切り取り方が明確である。 「麦秋」では、鎌倉の海、北鎌倉駅、大仏、江ノ島、鎌倉の家、東京のオフィスビル街、料亭と、場面場面の空間がきっちりと描かれていて、観客側として安…

「男はつらいよ」第10作「「寅次郎夢枕」を観た

本作も前に見たことがあるが、マドンナは八千草薫。寅さんの幼なじみとして登場。 田中絹代や大学の先生役の米倉斉加年が脇をしっかりと固めている。 第10作では、寅さんの「男はつらいよ」の気持ちを米倉斉加年が体現して一目惚れ、寅さんが恋愛感情をつな…

「世界は長期的には原発をなくしていくべきだ」(アマルティア・セン教授)

私はよく存じ上げていなかったが、「アジア人として初めてノーベル賞を受賞した米ハーバード大学のアマルティア・セン教授(78)」が朝日新聞の単独インタビューに応じて、「世界は長期的には原発をなくしていくべきだ」との考えを明らかにしたと、2月8日の…

「男はつらいよ」第11作、「寅次郎忘れな草」を観た

第11作はもちろん前に観たことがあるが、冒頭のピアノ騒動が悲しい。 浅丘ルリ子演じるリリーが初出演。旅回りの歌い手として「港が見える丘」を歌う。 旅先は、北海道。 夜汽車の背もたれが昔懐かしい木製の奴だ。 柴又の実家の寅さんの部屋でon the road(…

フェデリコ・フェリーニの「道」を観た

フェデリコ・フェリーニの「道」(1954年)を観た。 「道」はたしか「高校生のときに観たがはずだが、気に入って何度観たかわからないウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日(Roman Holiday)」*1などとは違って、筋が暗く、何度も観たくなる映画ではなか…