English Education

息子のオーストラリアの友人たちが今朝日本旅行に出かけた

1年間だけだが、オーストラリアはタスマニアのホバートに息子がいたときの友人が、ここ数日間複数で我が家に泊まっていた。 私も余裕があれば付き合いたいのだが、冬休みが終わって仕事が再開したばかりで全く余裕がない。土曜日・日曜日も、学校の仕事や学…

「小田実の英語50歩100歩」を再読した

「小田実の英語50歩100歩―自まえの英語をどうつくるか (河合ブックレット)」を再読した。 河合ブックレットから出されたこの異色の本は現在手に入りにくいようだが、とても面白い本だ。 英語モデル論というのは、英語教育論として大切なテーマのひとつである…

言語活動指導を導入するための一つの手段としての和訳先渡し

この間、言語指導と言語活動指導の話を多く書いてきた。 なぜ和訳先渡し授業の試みに私が興味を持ったかといえば、言語活動指導を導入できる可能性があるからだ。 「量から質への転化」というコトバがある。 質的に高めるためには、量が必要であるということ…

自分の授業がこれまで言語指導に傾斜していた理由

言語学習と言語活動学習の両方が重要であることをこの間ずっと書いてきた。 高校時代の英語授業では言語学習を中心におこない、言語活動学習については自主的に学んできた私は、言語活動学習の重要性も自覚しているし、言語学習と言語活動学習の両方が重要で…

言語活動学習ではどんなものを自主的に用いて学んできたか

言語活動、とくに聴く活動では、学校の授業で学んだものは少なく、いわば独学といってもよい状態だったが、私が好んだものは、アメリカ合州国のテレビ番組だ。とくに、トークショーやクイズ番組なんかがいい。合州国滞在中、私はありとあらゆるクイズ番組を…

言語活動トレーニングを開始せざるをえなくなった理由

大学時代は他のことに夢中で、英文科でありながら真面目に読んだのはシェイクスピアのハムレットくらいで、ほとんど英語学習に身を入れなかったが、ある私立大学附属校で奇跡的に英語教師の職を得てからというもの、私は言語活動の重要性に書物を通じても気…

高校時代は副読本も原典主義だった

「教科書が原典主義」ということを昨日書いたが、私の高校時代の当時の副読本も原典主義で、A.A. MilneのWinnie the PoohやDoctor DoolittleやWilliam SaroyanのMy name is Aram、George OwellのAnimal FarmやThe Road to the Wigan Pierなどを読まされた。 …

原典主義の教科書で精読と訳読の授業に言語活動指導が入り込む余地はなかった

私の高校時代に受けた英語教育の、その思い出の一端を昨日書いたのだが、誤解を受けるといけないので一言断っておくと、言語活動のトレーニングをしてもらわなかったという批判を私はしているわけではない。 これまで何人かの英語教師に習ってきたけれど、高…

高校時代の英語授業の思い出

このところ「言語」指導と「言語活動」指導の話をしているのだが、言語指導と言語活動指導とは、下手な例え話でいうと、自動車のメカニズムと実地の運転のようなところがあるかもしれない。 よく知られているように、文法や語彙指導の研鑽を積んでも、それだ…

言語指導に終始していた私の授業

英語教育において、パワー不足からリズム感の悪さとスピード感の不足が生まれていることは昨日書いた。 授業では当然、パワー不足問題を解決するために、語彙指導と文法指導がおこなわれることになる。どのような語彙指導と文法指導をすべきかという問題は大…

パワー不足からくるリズム感の悪さとスピード感の不足

コトバを学ぶ際には、リズム・スピード・パワーが重要であるということは前にも書いたことがある。 これはとくにコトバを聞いたり話したりという場合、リズムとスピードが大切であるからだ。とりわけリスニングは待ってくれない。そもそもの相手のリズムとス…

これほど何回も教材を聴いたことはない

「高校英語教育を変える和訳先渡し授業の試み」という本で強調されていることは、生徒に「同じ教材を繰り返し読ませること」である。 今回和訳を渡したレッスンは、教科書に対応している付属CDでいえば、6分弱のレッスンになる。 これを私が愛用しているiPod…

生まれて初めて「和訳先渡し授業」なるものをやってみた

「和訳先渡し授業の試み」という本を参考にして「和訳先渡し授業」というものを生まれて初めてやってみた。 私のやったやり方は、以下の通り。 裏面に日本語訳、表面に英語教科書の本文を印刷したプリントを配布する まず、日本語訳を黙読させる 本文中のキ…

音読用の読書視野を広げるプリントも作成してみた

教科書CDからMDに落として、授業でMDを活用するようにしたことはすでに述べた。 今回の和訳先渡し授業でやりたいことのひとつは、教科書の音読をさせることである。これまでも音読は重視してきたが、圧倒的にその量を増やしたいということである。 そこで、…

次のレッスンから和訳先渡し授業をやってみることにした

次のレッスンから和訳先渡し授業をやってみることにした。 そこで、次にやるレッスンについて、B4用紙を袋とじ印刷にして、片面に日本語訳を、その裏側に英語を印刷した。 これは英語の方をよく読んでもらうための教材で、意味がわからなければ、裏面を見る…

「和訳先渡し授業の試み」を買った

和訳先渡し授業の試み DVDを先に見て、興味をもったので金谷憲氏と高知県高校授業研究プロジェクト・チームの共著による「和訳先渡し授業の試み」を入手した。 読もうと思って注文しても読めずにいる本がたまってきた。

English Syntaxを買った

少し前だが、 時間があれば読んでみようと思ってLynn M. Berk著のEnglish Syntaxを買っておいた。 授業に役立ちそうだと思って買ったのだが、時間があれば読んでみようと思う。

『和訳先渡し授業』のDVDを見た

金谷憲東京学芸大教授監修の「英語教育Hot Issues!」というシリーズの存在を職場の同僚から教えてもらい、この中の「高校におけるリーディング指導」で、「『和訳先渡し授業』のコンセプトと基本展開例」「『和訳先渡し授業』のバリエーション」というDVDを…

授業改革の試行錯誤

授業改革として自分なりに今あれこれと試行錯誤しているのだが、肝心のその授業改革の目的は、次のようなものである。 生徒が多く英語を聞かないといけない仕かけ、多く英文を音読しなければいけない仕かけをつくる 生徒どうしの関わりを大切にすべく、生徒…

Speaking用にBasic Dictionary of American Englishを買った

既習事項で新しい概念を説明するというのはコトバの学習における基本である。 語彙定義を学年指導として音声でやっているが、自分の教室では、ほとんどやってこなかった。せっかく学年で指導しているのだから、教室でも新語の説明を、既習事項を用いてやって…

授業で使うためのMDラジカセを買った

6 Way Streetを観たことをきっかけとして、自分の授業を見直し、少しでも授業を変えようと思い始め、いくつか必要なものを買い揃えている。その中の買い物のひとつとして、MDラジカセを買った。 私の勤務している英語科は、潤沢な予算に恵まれているわけでは…

6 Way Streetの後編を見た

中学・高校の英語教育実践例を解説したDVDの6 Way Streetの後編を職場の同僚から借りて見た。 前編に続いて後編も興味深い内容だ。とくに田尻悟郎氏の「インド大地震とボランティア活動」の実践が生徒に考えさせる授業で素晴らしかった。さらに、楽屋裏の披…

ANVPプリントはなかなかいい

田尻悟郎氏が100円ショップは教室授業で使う小道具の宝庫だと言っていたので、早速、100円ショップでキッチンタイマーを買ってきた。キッチンタイマーの値段は100円では買えず、200円ほどしたけれど。 ANVPプリントのペアワークは2分間でやらせているが、生…

英語のフレーズを見て即座に理解できる力を育成するためにANVPプリントなるものを考えてみた

そこで、統語論が重要だという考え方は基本として変わらないのだけれど、次のことを考えてみた。 英語のフレーズを見て、即座に理解できる力を育てたい 教師の説明からの理解ではなく、生徒自身の活動から体得させたい フラッシュカードのように、スピードを…

センスグループの即時的理解をねらいとした音読・聞き取り活動のペアワークを授業に導入してみた

授業改革の第一弾は、センスグループの即時的理解の仕かけづくりとペアワークの導入である。 これまでの私の授業では、副詞句・副詞節、名詞句・名詞節、形容詞句・形容詞節の概念を、文構造の理解として重視してきた。その際、文法用語の使用はなるべく最低…

自分の授業を変えてみよう

中学・高校の英語授業を紹介・解説した6 Way Streetを観て大いに触発され啓発されたことは前に書いた。 それで自分の授業を少しでも変えてみようと思い始めている。 めざすのは「生徒がいきいきした授業」であり、「言語を駆使して思考する授業」である。 6 …

前編だけだがDVDの6 Way Streetを観た

職場の若手の同僚から、6 Way StreetというDVDを借りて見ている。 このDVDは、全国でも有名な6名の英語教育実践家である英語教師の授業記録や講演集なのだが、これがすこぶる面白くて、ためになる。 My Treasureという田尻悟郎氏の感動的な実践のほかに、ま…

「英語教育ゆかいな仲間たちからの贈りもの」を読んだ

「英語教育ゆかいな仲間たちからの贈りもの」という一風変わった題名の本を読み終えた。 これは英語教育関係の本で、先日講演を聞いた田尻悟郎氏、中嶋洋一氏、菅正隆氏による編著になっている。 初めて手に取ってみたが、多方面にわたり示唆に富む本である…

田尻悟郎氏の素晴らしい講演を聞く機会をえた

田尻悟郎氏の話を聞く機会があった。 田尻さんは公立の中学校の英語の教師だが、英語教育の素晴らしい実践家であり教師である。 日本の学校は、外国語教育の現場として、指導条件が恵まれているとはけっして言えない。まず、クラスサイズが大きすぎる。公立…

「TOEFLテストTOEICテストと日本人の英語力」を面白く読んだ

鳥飼玖美子さんの「TOEFL・TOEICと日本人の英語力―資格主義から実力主義へ (講談社現代新書)」を面白く読んだ。 タイトルにあるように、この本を読めば、TOEFL、TOEIC試験の基本がわかる。 例えば、TOEFLのCBT(Computer Based Tes)には、エッセイライティン…