English Learning

ハワード・ジンのインタビュー"You Can't Be Neutral on a Moving Train"を聞いた

Podcastで歴史家Howard Zinnの1時間のインタビューを聞いた。 とても面白かった。 たくさん書きたいこともあるが、ハワード・ジンが書いた有名な歴史本*1が、出版当時はさんざんな評価だったが、それが変わってきたこと。高校は保守的で全体主義的であること…

鳥飼玖美子さんの「国際共通語としての英語」を読んだ

鳥飼玖美子さんの「国際共通語としての英語 (講談社現代新書)」を読んだ。 俺が若いときの鳥飼玖美子さんは同時通訳者として有名だったが、どちらかというと言語社会学や言語思想の視点からモノを言う方ではないと勝手に俺は思っていた。 そうした観察はそれ…

「わかりやすい英語冠詞講義」を読み始める

英語を書くときに、はて、これは無冠詞か、aか、theかと、冠詞に悩まされる。 「前置詞3年、冠詞8年」というが、それほど簡単ではない。というのも、そこには、ものの認識のしかた、ものの見方が反映しているからだ。 coffeeも、抽象と具象。具象でも、豆つ…

スコットランドの独立問題

スコットランドの独立問題がBBCなど海外のメディアに載っていた。 歴史的に英語がこれほど世界を席巻しているということは、まずは国内問題として、アングロサクソンが先住民族を征服する過程ということになるが、イングランド(England)は、1536年にウェール…

映画「十二人の怒れる男」

9月14日付けの朝日新聞の「私のグッとムービー」欄で、漫画家のちばてつやさんが映画「十二人の怒れる男」を紹介している。 映画「十二人の怒れる男」は、1957年のシドニー・ルメット監督の作品。ヘンリー・フォンダが主演している。 映画「十二人の怒れる男…

映画”Oh, God!” (1977) を久しぶりに観た

Avery Cormanの小説”Oh, God!”の映画化作品は、John Denver, George Burnsが出演した1977年の映画だった。 かけだし英語教師の頃、”Oh, God!”は大いに気になっていた映画で、教室授業で扱いたいと思っていた1本であった。 当時は、ビデオデッキも一般に出回…

Peter DennisのWinnie-the Pooh, The House At Pooh Corner, When We Were Very Young, Now We Are Sixの朗読CD

A.A.MilneのWinnie-the-Poohシリーズだが、Peter Dennisが朗読しているものを以前入手し、iPodに入れてたまに聞いている。 8枚のCDで、8時間。A.A.MilneのPooh Classicsが収録されている。 "The House At Pooh Corner"の"In which a house is built at Pooh …

「日本人はなぜ英語ができないか」を読んだ

「貧困なる精神24集」*1を斜め読みしていたら、「最近読んで大いに共感を覚えたのは、言語学者・鈴木孝夫氏の著書『日本人はなぜ英語ができないか』(岩波新書)です」とあった*2。早速、「日本人はなぜ英語ができないか (岩波新書)」(1999年)を注文して読ん…

名詞における「可算」と「不可算」

副題にA Grammar Practice Book with Answers とあるMichael SwanとCatherine Walterによる”How English Works: A Grammar Practice Book”という問題集付きの文法書を買って暇つぶしに眺めている。 たまたま、countable and uncountable nouns(「可算と不可…

iPadはインターネットラジオ・インターネットテレビのようだ

先に紹介したような外国語学習用のWebsitesは、メールアドレスを登録したり、英語を書いたりしなければならないので、キーボードがあった方がよい。iPadにもソフトウェア的にキーボードがあるし、別売のものをつけられるのだろうが、いずれにしてもキーボー…

Social Networking Language Education Websites: Live mocha, Busuu, Babbel, Myngle, Italki.com, Lang-8, Edufire

インターネット上の外国語学習用のサイトが充実してきているというので、ここ数週間、外国語学習用のサイトをあれこれ試している。問題は、結構たくさんあるので、どこに何があるのかということである。 "Social Networking Language Education Websites"と…

「iPad英語学習法」を読んだ

「iPad英語学習法」という題名になっているが、「この本で提唱する英語の勉強方法は、iPhoneでも可能だし、ほかのスマートフォン、さらにはパソコンだけで実践することもできる」とあるように、iPadに限ったことではない。ただし、パソコンといっても、Inter…

there’s more to one than meets the eye

Toy Story 3の子ども版ノベルToy Story 3 Junior Novelization (Disney/Pixar Toy Story 3)*1を眺めていたら、裏表紙にBut there's more to Sunnyside than meets the eyeとあった。 ここでのSunnysideは、Sunnyside Daycareのことを指している。つまりサニ…

今シーズン、3度目のスキー

13年ぶりに再開したスキーだが、生まれてから数えると今回が7回目。今シーズンでは3度目のスキーになる。 生まれて初めてスキーをやったのが前にも書いたようにアメリカ合州国のロッキー山脈にあるヴェイル。約30年前の話だ。家族スキーで猫魔と安比でボーゲ…

イギリス語の先生はリバーダンスを観るべきです

昨日、リバーダンス(Riverdance)を観てきた。 リバーダンスは、アイリッシュミュージックとアイリッシュダンスを素材に、アイルランドの歴史をテーマとして組み立てた1995年が初演のショーである。現在、世界的に公演に出かけている。 アイリッシュミュージ…

「新感覚☆キーワードで英会話」を購入した

「NHK新感覚☆キーワードで英会話 イメージでわかる単語帳 (語学シリーズ)」を購入した。 田中茂範氏の次の発言は、重要な点をついていて、その意味で真理である。 英語全体から見れば数は少ない基本語ですが、その基本語を使いこなす力が英語力を支えている…

The times They are a-changin'は、なぜa-changin'なのか

Bob Dylanの「時代は変わる」という唄は、The times They are a changin'という。 これは、なぜThey are changin'ではないのか、なぜa-changin'なのか、長年わからなかった。 この前、田中茂範氏の「英語感覚が身につく実践的指導―コアとチャンクの活用法」…

外国語をマスターするということがどういうことなのかわかりにくい私たちの環境

私の元同僚は、英語を母語とし、ドイツ語の教師を長年勤め、また現在も教えているくらいだから、ドイツ語をマスターしている。オーストラリアで合気道と出会い、日本に来てからは、日本語をマスターし、その他にも、おそらくオランダ語やギリシャ語をかじっ…

長年仕事を共にしたオーストラリア人元同僚の特別講義を聴いた

今はオーストラリアに帰ってしまっていて、ドイツ語の教師をしているが、日本にいるときは英語の教師として長年いっしょに仕事をした元同僚が、いわば古巣に遊びに来て、うちの生徒たちに話をしてくれた。これが全くのボランティア活動なので、大変にありが…

ベーグルのカットのついたベーグルプリントについては、昨日紹介した。

一例だけあげると、次のようなプリントだ。 A machine that keeps food very cold (Freezer) A type of bread that is shaped like a ring (Bagel) Something that you wear to cover your foot (Shoe) A bag that you carry on your back (Backpack) Someth…

カセットテープのThe House At Pooh CornerもiPodに入れてみよう

私が高校一年のときに使っていた三省堂の Crownという教科書には、「熊のプーさん」の課があった。原文主義の教科書だったから、ほとんど手直しはしていないと思うが、当時高校生だった私はA.A.Milneの文章とErnest H. Shepardの絵にまいってしまった。 私の…

Light Pollutionについても考えたい

クリスマスの季節、街はイルミネーションで飾られている。 商業主義的なイルミネーションのみならず、最近では、住居のイルミネーションがすごい。 AsahiのWeekend Beat/ LIFESTYLE & MOREで、住居のイルミネーションの記事が載っていた。個人の趣味といえば…

「同点」という意味の"equalizer"

スポーツを報道していたCNNをたまたま見ていたら、サッカーのニュースで、equalizerと言っていた。すぐに「同点」という意味はわかったけれど、恥ずかしながらスポーツ用語のequalizerは意識したことがなかった。スポーツ全般をあまり見ないので仕方がないの…

「アメリカ人ならだれでも知っている英語フレーズ4000」を読み終えた

アメリカ人ならだれでも知っている英語フレーズ4000を読み終えた。

「アメリカ人ならだれでも知っている英語フレーズ4000」をお薦めします

「英語フレーズ4000」をいま読んでいるところだが、学ぶところがすこぶる多い。 このブログで以前紹介したWhen the going gets tough, the tough get goingも次のように解説が載っている。 When the going gets tough, the tough get going 「状況が厳しくな…

"feel the earth move"の深い意味

Tapestry いま「英語フレーズ4000」を読んでいるところなのだが、今日もそうした絶望的な気持ちにさせられたフレーズのひとつを紹介しておこう。 それは、feel the earth moveというフレーズだ。 このfeel the earth moveが用いられているDid you feel the e…

「うそ」「まさか」「信じられない」という意味の"Get out."

長年英語教師をやってきた私はGet out.が「出てけ」の意味であることは当然知っている。 だけれども、Get out.に「うそ」「まさか」「信じられない」のニュアンス*1があるとは知らなかった。 (ええ、本当なの) これを知ったとき、まさに、Get out!(ええっ…

「どうだい」の意味の"How do you like them apples?"

「英語フレーズ4000」という本を最近入手し、読み始めている。 この本の冒頭から、英語として聞いたことがあっても、日本語の解説を読んで、意味が明確に確定するフレーズも多いし、恥ずかしながら、よく知らないフレーズもたくさん出てくる。 How do you li…

なぜsamuraiの複数形もsamuraiなのかがわからない

名詞における英語の「数意識」については、前にも書いたことがあるのだけれど、最近よく聞くようにしているNPRのCar Talkを聞いていたら、「車の名前で複数の名前がついているものを三つ上げてみて」というクイズ(the Puzzler)があった。 たとえば2007年のク…

Black is the new black

IHTでコラムを書いているウィリアム・サファイア(William Safire)というコラムニストは、その昔ニクソン大統領のライターとして、また保守派の論客として有名であり、彼の書くものを読んでいる暇はなかなか持てないのだが、Languageというコラムは時々読んで…