Songs

Freedom riderなのか、Freedom writerなのか

Wednesday Morning, 3 AM そこで、もう一度、あちこちインターネット上で歌詞を調べてみたら、Songfacts.comという興味深いサイトを発見した。というのも、このサイトでは、私の想定通り、Freedom riderの説が有力だからだ。また、その理由も私が考えている…

Paul Simonの"He Was My Brother"(1964)

昨日、映画「フリーダムライターズ」から、公民権運動のフリーダムライダーズの話を書いた。 そういえば、ポールサイモンにフリーダムライダーのことを歌った唄He Was My Brotherがあったはずと思って、インターネットの検索エンジンで、「He was my brother…

ケント州立大学射殺事件に抗議してOhioを書く

ニールヤングが、1969年1月に一枚目のソロアルバムNeil Youngを出し、Crazy Horseとの運命的出会いを経て、5月にはソロ二枚目のEverybody Knows This Is Nowhereを出したことは昨日書いた。 8月にはCSNYとしてウッドストックフェスティバルに参加し、1970年1…

アルバム"Paul Simon"の"Congratulations"(1972)

Patrick Humphriesの書いた本によれば、アルバムPaul Simonの最後の曲、Congratulationsは、Little Anthony & the Imperialsの1958年のヒット曲”Tears On My Pillow”から拝借しているという。 このヒット曲の歌詞を調べてみたら、どうやら”Love is not a gad…

アルバム"Paul Simon"の"Peace Like A River"(1972)

Patrick Humphriesの”Paul Simon still crazy after all these years”の中で、’Peace Like A River’について次のように書かれている。 “‘Peace Like A River’ recalls ‘The Only Living Boy in New York’, but can now be appreciated as a trailer for ‘Ame…

アルバム"Paul Simon"の中の"Run That Body Down"(1972)

アルバムPaul Simonの中のRun That Body Downは、結婚など、ポールサイモンの自叙伝的な内容を含んでいるようだ。 How long you think that you can run that body down? How many nights you think that you can do what you been doin’ どれくらい長く身体…

アルバム"Paul Simon"の中のMe and Julio Down by the Schoolyard(1972)

“Me and Julio Down by the Schoolyard”は、歌詞のもっていき方、演出の仕方が、Randy Newmanの”Mama Told Me Not To Come”のような唄だ。 「法律違反だ それは法律違反だった ママが見たもの それは法律違反だった」(It’s against the law It was against t…

"Paul Simon"の "Duncan"(1972) という唄

Patrick Humphries の ’Paul Simon still crazy after all these years’を読んでいて、アルバムPaul Simonの二曲目『ダンカン』について次のようにあった。 Originally planned as the title track, ‘Duncan’ was another striking song, which again displa…

かけだし英語教師の頃に編んだソングブック

Songs in the Key of Life すでに大昔の話になるけれど、1984年*1、かけだし英語教師のころ、その頃よく聞いていたアメリカ合州国の唄を中心にして歌集を組んだことがあった。それをカセットテープに編集して、教材にして選択授業で少し使ったことがある。 …

Ray Charlesの"Makin’ Whoopee"

"Makin’ Whoopee"という結婚と結婚生活を、ちょっとばかり皮肉った唄がある*1。 1964年にロサンゼルスのShrine AuditoriumでのライブがRay CharlesのGenius & Soul: The 50th Anniversary Collectionの中に入っている。 「(離婚せずに)現状維持の方がいい…

Ray Charlesの"Living For the City"

Innervisions Stevie Wonder Ray CharlesのGenius & Soul: The 50th Anniversary Collectionを聞いていると、レイの曲がカバーされたり、レイが他人の曲をカバーしたりと、カバー曲が多いことに気づかされる。 たとえば、Eric ClaptonがReptileでカバーして…

Ray Charles の "You Don’t Know Me"(1956)(1962)

1962年にヒットしたRay Charlesの"You Don’t Know Me*1"という唄は、ある女性に対する初心(うぶ)な男の一方的な片思いのような歌詞に聞こえる。 http://www.jazzblueslyrics.com/lyrics/ray-charles/you-dont-know-me-68.html "You Don’t Know Me"が収めら…

’Blowin’ In The Wind’ の ”before you call him a man”

高校時代に順番としてPeter Paul & MaryのBlowin’ In the Windを聞いてから、友人のすすめでBob DylanのBlowin’ In the Windを聞くことになった俺は、次の二行目のmanを「きちんとした人間」「人間らしい人間」と、ずっと思っていた*1。 How many roads must…

Anybody care what I say? No!

I’m painting my hair the color of mud, mud okay? I’m tired, tired. 自分の髪の毛を泥色に塗っているけど、泥色でいい? あぁ、疲れた、疲れた Anybody care what I say? No! I’m painting my hair the color of mud. 誰か、俺の言うことを気にしてくれる…

「私以上に娘を愛した父親はいないのだから」(「父と娘」)

Surprise 一方、「サプライズ」(Surprise)の最後を飾るFather and Daughterは、明るく楽しい曲だ。アルバム全体を通じて、ようやく少し明るい曲想の登場と言ってもいいかもしれない。 ドラムスがやたらと元気がいい。ベース音もはじけている。 質問が多く、…

デビッド・バーンの「ビールを愛した男」

昨日紹介したデビッド=バーン(David Byrne)の「グロウン・バックワーズ」(Grown Backwards)の中の二曲目に、「ビールを愛した男」(The Man Who Loved Beer)という唄がある。 この歌詞の中の「二月から十二月まで、悲劇的な年だった」(“February through Dec…

ハモーサの古本屋

ハモーサビーチの中心街には、結構いろいろな店がある。 ハモーサには、古本屋まであった。本好きの私としては、当然、寄ってみることになる。 この本屋で「日系アメリカ人に対する差別関連を扱った本はありませんか」と聞くと、店主が「日系アメリカ人には…

ランディ・ニューマンの「政治学」 “Never Out of Date, Unfortunately.”

皮肉屋の彼のことだからもしかすると「俺はアメリカ人に数えられているのか」と言うかもしれないが、私の好きなアメリカ人のアーティストに、ランディ=ニューマン(Randy Newman)がいる。 彼の作品のひとつひとつは、とても短い作品が多いのだが、その中で、…

「人間なので反省などいたしません」

奥田民生の「FAILBOX」というアルバムの中に「それはなにかとたずねたら」という曲がある。これはなかなかの名曲だ。 きっぱりきめたような こまりはてたような そこらのくさのような まざったにんげん 主題は見ての通り「人間」なのだけれど、第一スタンザ…

長渕剛のJeepは東京の都会生活者の困難を歌った名盤だ

必ずしも長渕剛のファンでもないし、CDもほとんど持っていないのだが、たまたま持っている長渕剛の「JEEP」というアルバムは、大都会東京の都市生活者の困難と日本の政治状況をうまくとらえている名盤だと思う。 全12曲。5分以上の曲が10曲もあるが、全く飽…

「ジャズ・スタンダード100 名曲で読むアメリカ」(1988) を購入した

ジャズ・スタンダード 名曲で読むアメリカ (1988) 「ジャズ・スタンダード100 名曲で読むアメリカ」青木啓・海野弘(1988) を買った。 本書では、次のように時代区分をしてジャズ・スタンダードを紹介している。 1900-1910年代 ティン・パン・アレーの時代 19…

「続ジャズ・ヴォーカル名曲名盤171」(1989) を購入した

ジャズ・ヴォーカル名曲名盤171(1989) 「続ジャズ・ヴォーカル名曲名盤171」(1989) を買った。 こうした参照本が好きで困る。

ランディ=ニューマン論のようなものを書こうとするときの著作権問題を少し考えた

ランディ=ニューマン論のようなものを書くにあたって著作権の問題を深めないといけない。 学生時代の知り合いがいることもあり、日本音楽著作権協会東京支部に電話をしてみた。その彼は那覇出張所に転勤になっていたので、那覇に電話をする。 原詞(元詩)…

"Brothers in Arms" Dire Straits (1985) の" Money for Nothing"は「労働者からみたロックスター」の唄

Brothers in Arms (1985) 先日、銀座・イエナ書店で購入した"Rock On Compact Disc"*1によると、ダイアストレイツの "Brothers in Arms" 収録の" Money for Nothing"は、労働者からみたロックスターについて歌ったものとある。迂闊というか、私の実力もそれ…

「ジャズ・ヴォーカル名曲名盤161」(1983) を斜め読みした

ジャズ・ヴォーカル名曲名盤161 (1983) "All Of Me" "April in Paris" "As Time Goes By" "Autumn in New York" "Autumn Leaves" "Baby, Won't You Please Come Home" "Body and Soul" "God Bless the Child" "I Cried For You" "I've Got You Under My Skin…

「ロックの心3」アラン・ローゼン/福田昇八(1985)を購入した

ロックの心3(1985) 「ロックの心」シリーズの第三弾。「ロックの心3」アラン・ローゼン/福田昇八(1985)を購入した。 中高生の頃からいわゆる洋楽のポップスやロックを聴いてきたので、本書の唄のなかで馴染みがないのは、"The Late Great Johnny Ace,""End…

"The Good Film And Video Guide"(1984)と"Give Peace a Chance" (1983), "The Clash" (1983)を購入した

The Good Film And Video Guide(1984) 銀座・イエナ書店で、"The Good Film And Video Guide"(1984)と"Give Peace a Chance" (1983)を購入した。 映画・ビデオの評価本で、本書による評価は以下になっている。 ★★★★ Essential viewing ★★★ Of exceptional qu…

「ロックの心2」アラン・ローゼン/福田昇八(1983)を購入した

ロックの心2(1983) 「ロックの心」シリーズの「ロックの心2」アラン・ローゼン/福田昇八(1983)を購入した。 中高生の頃からいわゆる洋楽のポップスやロックで英語を学んできた。 本書で紹介されている唄のなかで、個人的に知らないのは、ピンクフロイドの"…

「速聴の英語」松本道弘(1983年)を読んだ

「速聴の英語 聴けないから話せない」松本道弘(1983年/プレジデント社)を読んだ。 速聴の英語 聴けないから話せない(1983) アメリカ大使館で松本道弘氏が同時通訳の技術を学んだときに苦労したのがリスニングであったという。日本語は100%聴き取れるのに…

高校選択講座の教材として使うアルバムや唄の候補を考える

高校選択講座の教材として使うアルバムや唄の候補を考える。 アーティストでは、以下のアーティストのものがおもしろいと思うのだけれど。 Stevie Wonder Bob Dylan / The Band Randy Newman John Lennon / The Beatles Neil Young Bruce Springsteen Carole…