サバイバル英語

Japan Center

 アメリカ合州国に来て2ヶ月以上が経つ。この年齢になっても、いわば言語活動が確立していない状態に置かれているので、精神的に不安定な状態が続いている。多少は英語ができるのだが、それでも大してできないということが、精神的に不安定にさせるのだろう*1。激しい気魂と心の安らぎが一番私に必要なようだ。
 この前のfield tripで、難民(refugee)に会って来た。私の会った人は、ラオ(Lao)民族、中国人だが、ほとんど英語はダメだった。”How are you?”, ”Fine.”, ”How old are you?”, ”Are you married?”, “How many children do you have?”のような中学2年程度の会話をしてきた。わたしの父母がアメリカ合州国で暮らさねばならぬ状態になれば、同じような状況になるのだろうと想像して、妙に悲しくなった。
 サンフランシスコのTurk Street, Golden Gate Street, Powell Streetなど、見たことも聞いたこともない綴りと発音を中高年の男女がプラクティスしていた。”What is your Security number?”, “My Security number is〜.”, “What is your address?”, “My address is〜.”などは、してもしなくてもよい“お勉強”ではなく、生き残るためのSurvival Englishなのだ。
 何故この人たちはアメリカ合州国に来なければならぬのか。日本の英語教育の目的は何なのか。どうも自己が確立できず、とまどってしまうこの頃だ。inferiority complexもひどくなっている。
 今日は土曜日で休みだ。今日も5時に眼が覚め、雑誌Timeのcover storyに眼をやっている。
 食事も最近は面倒になり外食が増えた。この時期を乗り切れば、また自炊することにしよう。
 Listening, Readingの力に絶望している。健全な絶望はスプリングボードであると頭ではわかるし、苦痛を楽と思わねば発展はないこともわかるが、正直いって辛い毎日である。

 お米がなくなったので、またJapan Centerに行って買ってこよう。

*1:こうした状態は、ある種の失語症といえる状態なのだろう。英語でいえば、aphasiaである。