美術館National Gallery of Artを訪れる

 美術館National Gallery of Artへ向かう。
 大きな美術館だ。セザンヌゴーギャンルノワール、レオナルド・ダビンチ、ゴッホの本物がたくさんあり、驚いた。一枚一枚の絵に感動する。そして、この美術館も無料である。こうした文化遺産は無料で見ることができなければいけないと、妙に気持ちも高ぶる。
 美術館内でフラッシュをたいて写真を撮影している人がいるので、黒人のガードマンに「写真を撮影してもよいか」と尋ねると、「よろしいですよ」というので、信じられぬ気持で撮影し始めたが、写真では伝わらないだろうと、1、2枚の撮影で止めにした。
 日本の絵、陶器、中国のそれらも素晴らしい。
 アジアはwesternizeされてもつまらないし、中途半端なwesternizeは止めた方がよい。何にもならないし、意味がない。インド美術、イスラム美術を見て、絵はわかってもそこに書いてある文字がさっぱりわからないので、とても愉快になった。
 絵・文字・文化を教える場合、ただ知識として教養主義的に教えても何にもならない。関連を教えなければならない。文化・民族は違うもの。すぐにはわかり合えぬもの。でも尊重し合わなければならぬもの。そこに人間が住んでいるのだから。労働概念を土台にして関連を教えなければいけない。
 アメリカ文化・英語の世界は、私にとってまだ近づき易いところ。アラビア文字のはさっぱりわからない。全くわからないところが世界にはたくさんある。世界は狭く、そして広い。知的刺激にこと欠かないWashington DCが俺は好きだ。
 帰りにpost cardを買ったが、本物とはまるで違う。少し大きめのコピーでもダメですね。
 ギャラリーのカフェテリアで食事。こうした食事は随分慣れ、近頃はお腹もよくすき、うまいと感じるようになった。
 時間的余裕はなかったが、Air and Space MuseumとThe Capitolも見た。
 今日もYouth Hostel泊。
 たまたまホステルで知り合いになった脱サラの元ホンダ社員の話もとても面白かった。
ワシントンDCの滞在はいろいろな意味で充実している。