マーク・ピーターセン「続日本人の英語」を読んだ

「続日本人の英語」(1990)

 「日本人の英語」がすこぶる面白かったので、マーク・ピーターセン「続日本人の英語も読んでみた。

Tampopo : Am I trying hard enough?

    Goro : Sure you are.

   Tampopo :  Am I good?

   Goro : Sure.

 この英語は、表面的には似たような内容の話にはなっているが、感覚的に言えば、ドライで、機械的な会話である。日本語のオリジナルに比べたら、情けない英語である。言うまでもなく、可愛さはこの英語のどこにもない。日本語で言えば、

 タンポポ:「私は十分に頑張っている?」

 ゴロー:「それはそうだよ」

 タンポポ:「私には才能があると思う?」

 ゴロー:「思う」

 というような感じである。

 「えらい?」というくらいの簡単な表現が、なぜ素直に英語で言えないのだろう。その日本語の前提となる日本人同士の価値観を考えてみたら、なぜかが分かると思う。これは「えらい」だけではなく、上述の「悔しい」や「可愛い」、「優しい」などの表現も同じである。しかも、この類の言葉は、人間関係を日本語で表現するのに、なくてはならない言葉であるので、私にとってどうしてもじっくり考える必要がある。(p.3-p.4)

 「続日本人の英語」も興味深い一冊だ。