カンタベリー博物館を訪れる

 荷物をあずけると、身軽になった。まずは、カンタベリー博物館へ行ってみよう。クライストチャーチは、南島最大の都市であり、南島の1/3の人口が住んでいる。また、ニュージーランド全体でも三番目の人口を抱える街であるが、摩天楼のような超高層ビルが圧倒する町並みではないので、都会の窮屈さが全く感じられない。市内中心部にはトラム(路面電車)も走っていて感じがいい。
 市の中心からバスで行かなければならないほど現在のカンタベリー大学は離れているが、このカンタベリー博物館のあたりは、旧カンタベリー大学の跡地である。カンタベリー博物館では寄付として一人5ドルを求められて、15.0ドル。まぁ、これは入場料のようなものだ。
 このカンタベリー博物館はなかなか充実していて、先住民族マオリのものをたくさん見ることができる。キャプテンクックの書いた資料をはじめとして、マオリとヨーロッパとの遭遇や、ヨーロッパから遠く離れたニュージーランドに移民を呼び寄せようとした当時のポスターなどが興味深い。