モナベイルを訪れる

 リカートン通りからモナベイルはほんの近くだったが、案内がきちんと出ていないので、かなり迷ってしまった。もともと観光地ではない私邸の名所なので仕方ないのかもしれない。モナベイルの中に入ると、カフェがある。ここで昼食を取ることにした。食事をする席は室内にもあるが、屋外の方が気持ちがよさそうだ。ウェイトレスに注文を済ませて、食事が来るまでの間、眼の前のエイボン川をながめながら待つ。
 いい天気のもとで木々に囲まれて、川を見ながら白ワインを楽しめるなんて最高の気分である。ここの昼食は最高だと思っていたら、頭上の木から小鳥のフン攻撃にあった。木々の下での優雅な食事はやめにして、椅子を移動させて食事をすることにした。エイボン川の川下りのパンティングは、このカフェまで来ているらしく、近くに船着場が見える。
 ゆったりと食事を楽しんでいたら、突然けたたましい日本語が聞こえてきた。日本人の団体旅行客である。30人くらいで日本語を話しながら嵐のように過ぎ去っていった。いつもながら、日本人団体旅行客のパワーには圧倒されてしまう。昼食は、三人で49ドル、3430円であった。食事を終えてモナベイル内を歩くと、ここらあたりのエイボン川は川幅が狭い。エイボン川の向こう岸には、きれいな家がモデルハウスのように並んでいる。私邸である証拠に、不動産の案内が掲示されていた。