ボートクルージングのキャンセル料をもらうために行ったり来たり

クライストチャーチ美術館

 ホテルやバックパッカー用のモーテルにはチェックアウト最終日に荷物を預かってくれるサービスや共有預かり施設がある。このバックパッカーモーテルにも無料の共有預け所があるので、フロントで鍵を借りて荷物を置かせてもらう。
クライストチャーチ最終日の市内観光に出かける前に、昨日のアカロアツアーのクルージングキャンセル料が届いているか確認する意味で、フロントで私宛てに届け物が届いているか聞いてみたけれど、何も届いていないという。確実にあの運転手にダメ押しをしたわけではなかったが、彼が嘘をつくとも思えない。仕方がない。アカロアツアーの予約はインフォメーションセンターでおこなったので、観光案内所に出向き、昨日のツアーのキャンセル料について相談にのってもらうことにしよう。
インフォメーションセンターへの直接クレームかと思ったその女性は、終始防御姿勢で身構えていたが、事情を理解してくれてからは親切に対応してくれて、ツアー会社に電話してくれた。その電話の話では、ツアー会社はすでに金を宿に返却し預けたということであった。
「それが今朝、宿で聞いたんだけど、届いていなかったんだ」と言うと、「とにかく、宿に戻って確認してみて、それでも解決しなければ、また来てください」という。面倒だが仕方がない。宿に戻ると、フロントにスタッフが三人いる。私が事情を説明する前に、先ほど私が尋ねた女性が、片手で封筒を振りながら微笑んでいる。事情はすでに通じているようだ。観光案内所かツアー会社から宿に電話があったのかもしれない。袋に入った返金を受け取って、市内の中心へ戻る。宿から観光案内所までの距離はそれほどでもないが、はっきり言って二度手間だった。