オタゴ大学を訪れる

 オタゴ大学は市内の中心にあるので本当に近い。ただ大学構内では、自動車をどこに止めたらいいのか、駐車場で悩む。駐車場は広いが、勝手に停めてはいけないところが多いようだ。学生に聞くと、やはり勝手にとめられないようなので、大学の外に出て路上駐車した方がいいだろう。大学の外の道路をうろうろして、適当な場所を探す。雨がひどく降ってきた。
 車を置いて歩いて大学に戻り、女性学や英語学の建物を聞いて行ってみたが、どちらも担当の教授はいないようだった。約束もとらずに突然あらわれてすみませんと言うと、「それは全く問題ないのよ」と、担当教授のメールアドレスを教えてくれる。
 他の大学もそうなのだが、ニュージーランドの大学は、12月から2月くらいまでは夏休みで、夏はニュージーランド人が年間の中で一番楽しみにしている季節のようだ。けれども、この休み中にサマースクールというプログラムをやっている場合がある。オタゴ大学もそのひとつで、このサマースクールの様子を聞きに担当者のところに行くと、サマースクール担当のこの女性はとても親切だった。
 激しく雨が降り続いている。大学のまわりにコーヒーをいれて売っている小さな店があり、結構繁盛している。店というより、スタンドといった方が適切だが、雨模様の中を客が数人待っている。コーヒーをつくっているのは若い女性で、もしかするとオタゴ大学の学生かもしれない。「ダニーデンの天気は変わりやすいね」と、お客さんに向かっていうと、「そうなのよ」とこの女性は答えた。車に戻って、空港のカフェで昨日買った残り物と今買ってきた温かいコーヒーで昼食を済ませる。こうした雨の天気の場合は、車だと助かる。