モーテルこれまでためた洗濯をする

 宿に帰って、準備。洗濯物がたまってきているので、洗濯も済ませておくことにしよう。モーテルに洗濯機があるが、使い方がよくわからないので使い方を聞く。アメリカ合州国なら、洗濯機と同時に乾燥機もペアで設置してあるのが普通であるが、ここには乾燥機はなかった。「陽のあたるネルソン」(Sunny Nelson)だから自然乾燥に適しているのも確かだ。日本人は洗濯物を干すのが好きで、そもそも乾燥機など信用していないふしがある。オセアニアも案外に洗濯物を干すのである。この点は私たちの習慣と似ていてよい。
 干し場は広い砂利の駐車場の一角にあったが、木製の塀で全部覆い隠してあった。洗濯物を見せることを嫌うのであろう。この点は、日本以上にオセアニアの方が気を使っている印象がある。
 干し場には、鉄のワイヤーが数本張られていて、バケツの洗濯バサミ入れがぶら下がっている。洗濯バサミは日本のようなタイプのものではなく、髪留めピンのような形状のプラスチック製で、内側に多少ギザギザがついた簡単なものであった。これを洗濯物の上から刺してとめるわけだが、なんだか心もとない。