初めてマオリのハンギ料理を食べる

 ファカレワレワ入り口付近に、マオリの集会所であるマラエがある。雨はあがっていた。
さて、マオリ料理のハンギを食べてみよう。ハンギ料理とは、マオリの伝統的な料理で、ハンギは「単なる料理ではなく、偉大なる自然に感謝しつつ、その恵みを自分の身体の一部にする、極めて神聖な行為の一つ」であると言われている。ポリネシア文化の影響なのか、本来は焼き石を利用した蒸し料理であるらしいが、私の眼の前に出てきたものはジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、鶏肉を、温泉の地熱で調理したものであると言った。なるほど、温泉はその熱を利用して、調理施設(クッカー)にもなるわけだ。こいつは便利だと考えながら、ハンギを食べる。日本のふかし料理と同じ感じで、素材元来の味を生かした素朴な味であった。