オークランドの飯は安くてうまい

 オークランドには中国人が多く、中華料理が安くてうまそうだ。クイーン通りのアーケードにある、あまり店構えのよくない店にためしに入ってみる。ここは正面に壁もドアもない。開けっ放しである。おばさん二人で料理をつくり、ベトナム人のような顔つきのお兄さんがウェイターをやっている。レストランなんてものではないけれど、その名はBBQ NOODLE RESと書いてある。ためしに鳥肉と野菜のあんかけのようなご飯をたのんでみる。メニューをながめると、大体7.9から8.9ドルだから、560円から600円くらいか。私の目の前に出されたものは、ブロッコリや、セロリなどの野菜を油でいためたもので、べちょべちょしていない。そのとろみのついた野菜の熱々が飯にかかっている。これは感動的にうまい。食べ物というのは、子どもの頃より慣れ親しんだものがやはり美味しいもので、妙な違和感があってはダメだ。ここの飯はその点で合格。ワンタンスープもたのもうかなと思ったが、ひとまず店を出た。
 前の店があまりにうまかったので、別のチャイニーズの店のキウィカントリーヌードル(Kiwi Country Noodles Restaurant)にはしごで入ってしまう。ここでは、えび入りのヌードルをたのんでみた。これも、なかなかの味で、えびが4本も入っていて、8.50ドル。中国人はえらい!昔サンフランシスコで香港のクラスメートが中華料理は世界を征服したと豪語していたが、認めざるをえない。それに比べると日本人による日本料理はしょぼくないか。質にこるか、もっと量を出せと言いたくなる。
 うまい中華料理を楽しめるオークランドはなかなかいい。