ニュージーランドを後にして、オーストラリアに飛ぶ

オーストラリアのブリズベン

 4時30分にモーニングコールが鳴る。大抵わたしはモーニングコールの前に起きてしまう。モーニングコールはいつも念のためのものだ。荷物をまとめて、5時のシャトルバスに乗るべく、受付前に移動する。乗客は夫婦が二組で、一人組は私だけ。シャトルバスから帆船の街(City of Sail)の文字が見えると、そこがオークランド空港だった。
 ニュージーランドを出国する際には、出入国税・空港使用料として25ドルかかる。これをクレジットカードで支払う。ちなみにオーストラリアの出入国税および空港税は、航空券購入の際に支払い済みなので旅行者に自覚がないだけだ。
 6時50分オークランド発で8時20分にブリズベンに着く予定の便が私の乗るQF026便だが、空港内に大きく掲示されている時間がずれている。確認しようと案内所に行くと、前の女性二人組も同じ内容で相談している。仲間がいれば大丈夫だろう。
 朝早いにもかかわらず、チェックインしようとする乗客の長蛇の列である。一人のイギリス人青年がこの不合理に長い列について文句を言って、私の前に並んでいる先ほどの女性二人の注目を得ようとしている。けれども、この二人にとってはあまり関心がないようだ。列の前が少し空けば、少しずつ前をつめていくわけだが、つめる際に、彼女たち二人は床に置いた自分達の大きな荷物を蹴りながら進んでいる。オーストラリアではどこに泊まるの、もちろんバックパッカーモーテルよ、などと話し合っている。
 長蛇の列は迷路状態に仕切られジグザグになっているから、途中、大きな荷物を置きっぱなしにして、荷物と離れて移動している女性がいる。しばらくすれば、また自分の荷物と会えるわけだから、ものぐさしたい気持ちもわからないではない。けれども、荷物とその所有者が離れることを空港内のスタッフはものすごく嫌う。空港としては管理責任があるから、必ず注意をされるのだ。空港のスタッフに注意されるから自分の荷物と一緒に行動した方がいいよと、別の乗客が親切に教えてあげている。