ワイカトタイムズで、洪水被害の記事を読む

 被災地の場所は、私のいるハミルトンから東へ145キロくらいだろうか。北島のベイオブプレンティ(Bay of Plenty)に、ファカターニ(Whakane)という街がある。このファカターニの西南にエジキム(Edgecumbe)という町があって、そこの洪水被害者たちの避難中に、家屋から略奪をはかる連中がいるらしく、それを阻止するための見張りを組織し始めたと、昨日の新聞で報道していた。ワイカトタイムズによれば、ローリングボートに乗って子どもたち(kids)が、火事場泥棒ならぬ、「洪水泥棒」を働いているという。
 今回の洪水と100回以上もの地震のため、死者が2名、2000人が避難し、何千万ドルもの被害というから、少なく見積もっても7億円以上の被害になる。テテコ(Teteko)というファカターニの南西にある町では、約500名もの住民が二日前に避難先から自宅に戻ったが、ファカターニとエジキムでは、再度1000名規模の住民が避難場所で過ごさないといけなくなったと報じている。エジキム付近の発電所を洪水から守ったことから、なんでも東のベイエリア全域に電力の供給がストップしているという。
 この大惨事に対して、内閣は、ファカターニとファカターニの東にあるオポティキ(Opotiki)という町に、2万NZドル、暫定的な救護物資援助を認めたという。日本円なら、約140万円だ。ニュージーランドでは、一家四人、200万円とちょっとで、一年間暮らせるという話を聞いたことがあるから、我々はこの額を多少ふくらませて考えないといけない。