日本から持ってきた包丁で、一人で食事をつくってみた

台所

 もう二日前のことになるが、ジュディの台所で、初めて一人で食事をつくってみた。
 タラキー(tarakihi)という、目玉のでかい鯛のような魚は、ニュージーランドではポピュラーな魚のようだ。料理に多様に使われるらしく、白身魚である。この切り身が3枚入りのパックで、近くのスーパーで5.97ドルで売っていた。日本円なら420円ほどか。このタラキーを金曜日のメインディッシュに使ってみた。
 タラキーを塩・コショーして、香りづけにニンニクをスライスして入れ、さやえんどうと湯がいたしいたけなどの野菜と一緒に、オーブンを使ってバターで焼いてみた。
 サイドディッシュとして、ジャガイモを茹でて、バターと牛乳を入れて、マッシュポテトを作り、タラキーソテーの付け合せにする。
 汁物としては、大根としいたけの味噌スープをつくる。大根は、日本のものよりも大ぶりで外見がかなり緑色しているが、これを日本から持参してきた包丁*1で切って、韓国産の干ししいたけと一緒に沸騰させ、今回は出汁を取るのを手抜きして、いりこダシという粉末を入れて、味をみてみると、結構干ししいたけのダシが出ていて、このままでもいけそうな感じだ。味噌は少しだけ入れることにして、大根としいたけの味噌スープのできあがり。
 冷たい野菜サラダとして、トマトをサイコロ大のダイス切りにして、赤ピーマンもザクザクと同じくらいの大きさに切り、キュウリをスライスする。キュウリは、キューカンバー(cucumber)というのか、キュークス(cukes)というのか、日本のものよりも少し大きめだし、はじっこの形も冠状でかなり変なキュウリだ。切り口も白く、あまりうまそうに見えないが、これらをハーブ入りのフレンチドレッシングであえてみたら、結構いける。
 ジュディの家は、日本人やアジア系の留学生をホームステイとして泊めることが多いので、電気炊飯器がある。これで、買ってきたオーストラリア米をとぐ。とぎ汁は、外に置いてある数々のプランターに撒いてやる。水加減は適当にやってみた。

*1:あとで紹介する「極楽ニュージーランドの暮らし方」(山と渓谷社)という斎藤完治氏の書いた本の中に、日本から持参するとよいものとして、包丁が案外役に立つと書いてあったので、持参していた。