話題の映画「華氏911」を観た

 この前の日曜日、夜の8時50分というとても遅い上映時間帯に、全米で2000万人が観たといわれる話題の映画、マイケル=ムーア監督の「華氏911」を観た。なんでこんなに遅い時間帯かというと、一日一回の上映で、この時間帯にしかやっていないのだ。市内の屋外駐車場に車をとめて映画館に行ったのだが、帰宅したのは夜中になってしまった。
 最近は、次のようなマイケル=ムーア氏のブログの日本語訳を掲載しているサイトもあるようだ。
http://www.michaelmoorejapan.com/
 asahi.comには、「映画で描こうとした本当の悪漢は、ブッシュじゃない。米の主流メディアだ。ブッシュがイラク相手に戦争を始めたことには驚きもしないが、メディアはチアリーダーになって戦争をあおった。怒りの矛先はむしろそっちに向いている」とのマイケル=ムーア監督のインタビューが掲載されている。
http://www.asahi.com/culture/update/0820/002.html
 最近、『パウエル米国務長官大量破壊兵器が見つかる公算は低い』『アナン国連事務総長、「イラク戦争は違法」と明言』などのニュース報道がされた。たいへん遅まきながら今は、戦争を誘導した指導者たちと世界のメディアが反省すべき時期であるに違いない。
 ところで「華氏911」は見たくないと述べたという小泉首相に対して、マイケル=ムーア氏は、「知的な人間なら、様々な意見や真実に好奇心を持つものだろう」と切り返したとのことだ。民主主義社会なら、これは誰も否定できないコメントだろう。
 とても悲しいことだけれど、やっぱり「人間なので反省などいたしません」ていうことね。