イ ハエレアウ キ テラパ キテ ホコイカ

テラパの魚屋さんの伊勢海老

 今日のマオリ語の授業は、語彙増強ということで、テキストの33ページと34ページの語彙を学んだ。「洋服」「飲み物」「食べ物」の語彙をやったのだけれど、一度には覚えられない。これまでに何回も出てきた「リンゴ」などは、すぐにāporo*1と出てくるけれど、それ以外は自分が体験したウニのkinaやウナギのマオリ語のtunaくらいしか実感をもてない。ここには掲載されていなかったけれど、fishを意味するikaも、私の頭には入っている。
 それでアルファベットがびっしりと並ぶ用紙を渡されて、この中から、今学んだ語彙を探せという。もちろん、これはゲーム感覚でやるものなのだけれど、今やったばかりのものを探せっこない。講師のヘミが手伝ってくれたけど、これじゃまるで小学校低学年状態だ。
 今は過去形をやっていて、動詞にiをつけることを習っている。イ アハ クェ イナナヒI aha koe inanahi? (=What did you do yesterday?)という質問に対しては、「昨日何をしたの」という質問であることがなんとか理解できたので、「昨日は、魚を買いにテラパに行きました」という意味の、イ ハエレアウ キ テラパ キテ ホコイカ イナナヒI haere au ki Te Rapa ki te hoko ika inanahi.(=I went to Te Rapa to buy fish yesterday.)と、私がたまたま答えられてクラスからも講師からも評価をえた。これはちょっと嬉しい。
 やはりコトバというものは、自分に関係していないとなかなか覚えられないものだ。だから私はキナ(ウ二)もツナ(ウナギ)もイカ(魚)も忘れないと思うけれど、「昨日は何をした」という質問に対して、たまたま私が答えられたのも、やはり昨日実際にテラパに海産物を買いに行ってきたからだ。
 休み時間に講師のヘミと話をしたのだけれど、テラパの魚屋さんは彼も知っていた。昨日の生牡蠣はちょっと古いのか、臭みがあったと言うと、そういう時は文句を言いに戻しに行くのがこちらの常識らしい。もっとも塩水で洗ってレモンをかけたら、かなり臭みは取れたので、新鮮でないということではなかったのだが。

*1:マオリ語のāporoは、英語のappleからの借用語