ハミルトンでは水道料金は固定料金になっている

 ところで、昨日のことだが、スプリンクラーで水を出しっ放しにしているので、水道料金が大変でしょうと私が言うと、奇数の日だから大丈夫とアレックスが言った。「奇数の日だから大丈夫」なんて、初めて聞いたから、なぜと質問をしてみたら、こうした訳だった。
 ハミルトンにはワイカト川が流れていて、水道用の水はワイカト川からパイプを通って貯水タンクに吸い上げられるのだが、水道料金は、使用量に関係なく、各家の土地と家屋で、金額が課せられているという。アレックスとジュディの家の場合は、年間1548.80NZドルだ(約1万8千500円)。
 奇数番号の番地を持つ家は、奇数の日に、偶数番号の番地を持つ家は、偶数の日に、水が使い放題らしい。これは、水の使用量で、課金されるわけではなからだという。こうしたシステムはどの市でも同じということではなく、ハミルトン固有のものらしい。
 だからハミルトンでは、数軒家が建ち並んでいるとして、奇数日の今日は奇数番号の家が、偶数日の明日は偶数番号の家が、スプリンクラーを出しっ放しにするなんてことが、普通に起こるわけだ。
 年間では奇数日の方が多いだろうから、奇数の住所番号のアレックスに、「奇数の方が特ですね」と言うと、そうなんだよと笑っていた。
 ハミルトンでは、水道も、ゴミ処理も、公園管理も、こうした土地と家の価格から割り出されるレイツ(Rates)と呼ばれる固定資産税のようなかたちで課金され、年間に数回に分けてその額を支払うという。