再びI-Siteに行って質問をする

 再度I-Siteに行って、順番が逆になったが、この周辺でマオリ関係のゆかりの地や、戦闘のあった場所などを聞くと、この周辺のあちこちがそうなのだが、「歴史遺産の道」(Heritage Trail)のように、整備されていないという。
 ファイリングされている写真も見せてくれて、オネポト(Onepoto)には、砦(Redoubt)もあったという。
「この砦は、もちろんイギリス側の砦でしょうけれど、その砦の遺跡や、説明書きはあるのですか」と私が聞くと、「前はあったのだけれど、壊されてしまって今はありません」と言う。
 「壊されたというと、やはりマオリ側が砦を歴史遺産にすることが気に入らずに壊したっていうことですか」と私が聞くと、何も言わずに彼女は黙っていたから、肯定したのだろうという気になっていた私に対して、「いえ、もちろん、それは誰が壊したのかはわかっていません」と少し慌てて訂正した。「政治的な事柄ですからね」と彼女はつけ加えた。
 ここは国立公園だから、彼女も公務員なのだろうか。物腰も、説明も、彼女は丁寧で品格がある。
 ワイロアの博物館の初老の品のいい女性たちも白人だったけれど、ここの係員も青い眼をした白人女性である。
この三人とも私にはマオリには見えないが、彼女たちが思想的にも、とても品のよい人たちに私には思えた。