愛車は埃まみれでボロボロの状態

町から離れると、舗装がしていない道路になった。また埃まみれの道路を、海岸沿いのマラエをめざして車を走らせる。
 一度道を間違えて違うマラエに行ってしまったのだが、海岸につながる川を何度か横切らないといけなかった。そのマラエで正しい道を教えてもらって、丘を登ると、海まで道が見下ろせる素晴らしい景色の場所に出た。
 このマラエには、牛がたくさんいる。
 マラエはあいにく鍵が閉まっていて誰もいない。仕方がないので、マラエ前の海岸に泊まる。
 釣り人のキーウィが一人いた。ここでキャンプしても構いませんかと尋ねると、全く意に介さない様子で、今日はいいキャンプ日和だねと言った。
ホリデイパークでない場所でキャンプをするのはアオテアロアでは、初めての経験だ。
 それにしても、私の愛車インプレッサは見事にキーウィの車になった。全体も埃まみれだが、とくに後の窓は埃だらけで、何も見えない状態にまでなっている。