もう時間が残されていない

アオテアロアの空はキャンバスである

 ロトルアの釣り宿でキーウィの釣りキチ三平君と会って手ほどきを受け、初めて全て一人で準備してレインボーが釣れてしまったので仕方なくハミルトンに帰ったが、そもそも私は東海岸を回ったら、またウエリントンに戻って素晴らしい司書や娘に会い、さらに南島のピクトンにフェリーで渡り、カイコウラ、マウントクッククイーンズタウン、ワナカ、そしてミルフォードサウンドトラック*1を最低限やる予定だった。
 昨年の3月から4月にかけて下見旅行として、クライストチャーチダニーデン、そして、ネルソン、モトウェカ、エイブルタズマン国立公園は回っているから、それらの経験と合わせて南島も全て回るつもりだったのだ。
 とくに、今はオークランドクライストチャーチ、ウエリントン、ハミルトンに次いで五番目くらいの人口の大きさの位置に甘んじているが、ゴールドラッシュ*2のせいでダニーデンニュージーランドで一番栄えた時期がある。だから、歴史的にかなり古い街道があると聞いている。歴史的に深い地域であるから、オタゴ地方もじっくり回ろうと思っていた。
 だけれどもすでに私には時間が残されていない。

*1:世界的に有名な四五日のミルフォードサウンドトラックを楽しむには、かなり前からの予約が必要である。

*2:1864年2月までに、オタゴだけで1万8000人の鉱夫がいた。その多くは、オーストラリアのビクトリアから来た人々だった。