野村芳太郎監督が亡くなる

砂の器

 自分の希望に反して私はたくさんの映画を観ているわけではないけれど、日本の映画監督で私が好きな監督といえば、山田洋次監督と黒澤明監督であり、野村芳太郎監督については、「砂の器」(1974年)くらいしか意識したことがなかった。
 野村芳太郎監督がこの4月8日に亡くなり、脚本家の橋本忍氏が「野村芳太郎監督を悼む」として、「松竹との仕事で一つだけいいことがあった。野村芳太郎という助監督に出会ったことだ」との黒澤明監督の述懐を4月9日の朝日新聞で紹介されていた。
 朝日の別の記事では、野村芳太郎監督は、黒澤明監督のもとで助監督として修行を積み、山田洋次監督を育てたということで、「ぼくに映画を教え、監督に推挙してくれた野村さんはまさにぼくの師でした」との山田洋次監督の談話を紹介していた。