近代のメーデーは、労働運動などから始まっているのだが、もっと古い歴史もある。例えば、ケルトの暦によれば、メーデーは夏の始まりである。
ケルトの暦では、夏の始まりが、5月で、冬の始まりが、11月である。
このメーデーはケルトの土着的でおおらかな祭りだったから、メーデーの前日には若い男女が森に入り人生を謳歌したことから、ピューリタンからは忌み嫌われ、弾圧された。
メイポールダンスは、深山信仰を基本にした御柱際や豊穣祭のようなものだ。こうしたことは、川崎寿彦氏の労作「森のイングランド―ロビン・フッドからチャタレー夫人まで (平凡社ライブラリー (202))」(平凡社)に詳しい。この本を読むと、五月祭で、ロビン=フッドがヒーローに祭り上げられる過程なども理解できて、非常に興味深い。
英語教師にお薦めの一冊だ。