長尾藤三さんの「バイシクル・バイブレーション」「おじさん自転車講座」「おじさん自転車革命」というエッセイ集を読みながら、暇があれば自転車に乗っている時期が俺にはあった。
コピーライターである長尾さんの文章は、軽快で、とても楽しい。
たとえば、次のようなものである。
東に成人病の勤め人があれば
行って自転車をすすめ、
西に疲れた経営者があれば
行って札束より花束を贈り、
南に過労死しそうな人があれば
そんなに頑張らなくてもいいと言い、
北にクルマばかり乗る人があれば
つまらないからやめろと言い、
みんなに変わり者と呼ばれる
そういうものに――――
ワタシハナリタイ