学校を食い物にしようとする勢力が跋扈して、ますますの悪循環が待っている

 英語、英語と世間では騒いでいるけれど、なんで英語をやるのか、その学習目的論に、結局、大人がいまだ答えきれていないのではないか。大体、英語、英語と騒いでいる大人が、きちんと英語を学んで、自分の生活や社会のために使いこなしているのだろうか。英語をやっておけば有利で、多少の金儲けになるくらいの薄っぺらい目標しか持っていないのではないか。
 こんな戦略・戦術もないようでは、英語の学力が伸びるわけがないと思うのは私だけだろうか。
 いくら書いても書き足りないのだが、ある尺度による学力低下は明瞭だから、こんなことを書いていると、いよいよ教育は学校現場にまかせておけないと、塾産業や大手予備校が、わかった顔をして既存の学校を食い物にしようと学校経営に乗りこんでくるのでしょうね。私の職場などは、世間でいうところの受験的価値観とは全く別世界の教育をやっているから、少子化の時代にあって、金儲けだけを考える人たちには、たとえていえばTBSのように「おいしく」見えるのでしょう。そして、現場の教師の奮闘なんて数字に出なければ全く評価されないから、豊かな教育の可能性があってもけっして陽の目をみることもなく、ますます日本がダメになっていくのですね。
 たとえ世間の流れがそうであっても、「英語とは何か」、「教育とは何か」を少しは学んだ教師の一人としては手をこまねいているわけにもいきません。ということで、今年も諦めずに、自分の仕事に打ち込んでいく所存です。