父親でもあり、教育の仕事に従事してきたものでもある私の回答

 私自身は、ある私立大学の附属高校で長年英語教師をやってきて、二人の子どもの父親でもある。
 それで、私自身、古い考えで、ある意味で「反面教師」というコトバを信じていて、どんな環境であろうと子どもというものはさまざまなことを学べるはずだという信念がある。加えて、仕事に忙しく、自分の子どもの教育環境を徹底して考えてやれる暇も余裕もなかったというのが偽らざる心境である。
 それで、人権侵害や暴力的な学校は困るが、学校選択にはどちらかといえば学校の内容に無頓着な方だったのだが、選べるのであれば、私の答はもちろん(4)である。幸運なことに、私の勤務先も(4)に最も近い職場である。
 今回の職員会議の採決を禁じる東京都の教育委員会の通達によって、(1)や(2)に近い学校が今後増えるのではないかと私は推測している。
 一方、国公立大学間に競争が導入され、大学運営が官僚化されてきていて、その影響が私立大学にも与え始めてきている。少子化の中での大学間競争の激化という危機感を煽りながら、ガバナンスなどと称して、大学運営において上意下達の独裁化がすすめられようとしている。
 私の観察では、そういうなかで、リーダーシップというコトバが独裁というコトバと同義語で使われていたりする。