日本の子どもには論理的な文章を書く訓練が必要である

amamu2006-07-15

 国立教育政策研究所による全国の小学校4年生から中学3年生の約3万7千人の特定課題調査の結果の一部が、朝日新聞に載っていた。
 「難点として浮かび上がったのは、論理的に考えたり、筋道立てて考えを表現したりする力。答えは出せても、そこに至る過程を説明できない傾向もあり、研究所は「国数ともに、文章をもっと書かせる指導が必要」」と指摘している。
 例えば、小六の「100円のチョコレートが2円引きで売られているが、35個買うといくらか」という問題に対する正答率は57%だが、「暗算で求めるための工夫を書かせたところ、正しく表現できたのは51%」だったという。
 他に、底が階段状の水槽に水を入れた場合の時間と水位の関係をあらわすグラフを選ぶ問題が典型例として朝日新聞に紹介されていた。
http://www.nier.go.jp/kaihatsu/tokutei/H16/04002030200007001.pdf
 論理的な文章を書く訓練が足りないというのは、現場でよく指摘されてきた問題である。
 そうした指導をしていないのだから当然の結果だが、しかし、論理的な文章を書く訓練をおこなうには手間隙がかかる。現場の教員が手間隙かけられるような条件整備こそ、文科省はすべきである。