No Direction Homeを再度観た

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No Direction Home

 DVDで、No Direction Home [DVD] [Import]を再度観た。
 これは、前に書いたことと重複すると思うけれど、スコセッシ監督のこのドキュメント映画を観て、いくつか思ったことがある。
 それは、第一に、ボブ=ディランが一流のパフォーマーであること。これは、とくにニューヨークに住み始めてから一層磨かれ、生まれ変わるほどの変貌を遂げたということ。
 第二に、ボブ=ディランは、自由人であるということ。彼の演奏を貫いているものは、「自由」だ。
 第三に、これは第二とも重なるのだけれど、公民権運動との関わりやプロテストソングという枠組みに対しても、ボブ=ディランの場合は、「自由」が優先したということ。ジョーン=バエズとは、生き方も芸風も違うということ。
 そして、第四に、批判的な観衆も含めて、偉大なパフォーマーは、観衆が作り上げるのであるということ。
 最後に、ディランの唄を聴いたこともないインタビューアーがいるなど、合州国のインタビューアー、マスコミにも下らない人がいるということも指摘しておこう。
 それにしても、このDVDによって、若い日のボブ=ディランやジョーン=バエズ、そしてザホークス(ザバンド)を観ることができるのは、幸せだ。
 アメリカ合州国の歴史を知る上でもお薦めのDVDである。