新自由主義的な風潮が強まっていることと今回の事故は関連するのか

 今回、現場にスタッフがいたにもかかわらず、取り返しのつかない重大事故が起こってしまったのだが、言うまでもなく、現場のスタッフの中には、誰一人として今回のような死亡事故を望むものがいたはずがない。現場に立ち会った方たちは、悔やんでも悔やみきれない気持ちだろう。
 けれども、報道からしか判断できないのだが、客観的にみたら無責任体制と指摘しうるのではないか。もし、そういえるとしたら、そうした無責任体制のもとで子どもたちや市民が水遊びを楽しんでいるというのも、改めて考えてみると、恐ろしいことだ。
 二重柵設置の指導が何故なされなかったのか、何故徹底されなかったのか。現場のスタッフの教育の点でいえば、安全性を維持できる専門家集団がいないといけないのに、何故そうした体制がつくれなかったのか。
 もちろんアルバイトの高校生を私は非難しているのではない。そうした素人集団に重要な安全管理をまかせ、放置し、無責任を決め込んでいる行政の責任こそが厳しく問われないといけないと言いたいのである。
 新自由主義的な風潮が強まる中で、無責任体制が進行していることと、今回の痛ましい事故が関連しているのかいないのか。私は関連しているのではないかと考えるが、徹底した解明がされないといけない。