思想・信条の自由、表現の自由、市民的自由が危ない

二階の他人

 陸上自衛隊情報保全隊*1が、イラク派遣に反対する市民運動等に関する情報を広範囲に収集・分析していることが明らかになった。
 防衛省側も、情報収集活動については認めている。
 共産党自衛隊関係者から入手したとされている「内部文書」は、A4版で166ページにも及ぶ。
 映画監督の山田洋次氏、報道写真家の森住卓氏ら、著名人、国会議員、地方議員、宗教団体、高校生グループなども調査対象となっている。
 朝日新聞の社説に「よもや戦前と同じことがいま起きるとは思わないが、よくよく気を付けなければならないことだ」と書かれているが、そんな悠長でのんびりしたことを書いていてよいのだろうか。
 思想・信条の自由、表現の自由、市民的自由への侵害として、憲法違反の疑いが強い。
 真のジャーナリズムというものは権力への監視であると思うのだが、メディアの反応が鈍いことが心配だ。

*1:情報保全隊は、2003年に「調査隊」を再編・強化してつくられた。陸海空の3自衛隊に置かれ、約900人にのぼる。