木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る」(1951年)を観た

カルメン故郷に帰る

 「カルメン故郷に帰る [DVD]」を観た。
 木下恵介監督による1951年のこの作品は、わが国最初の総天然色による映画だそうだ。
 高峰秀子主演。
 映画の性格は、喜劇であり、ミュージカル仕立てになっている。他愛もない話だが、下品なところが全くなく、楽しめる。高峰秀子が歌う「カルメン故郷に帰る」という主題歌も面白い。都会と田舎。真面目さと、不真面目さの対比。劇中劇ともいえるダンスのシーンの最後の方で、舞台から観た観客の表情がとても面白く、カメラワークを使った演出が素晴らしい。
 北軽井沢、浅間山というロケのおかげで、この時代の軽井沢を見ることができる。アオテアロアニュージーランドを思い出させる青空に浮かぶ雲が素晴らしい。今となっては、日本の自然がいかに破壊されてしまったか痛感することができる映画でもある。
 笠智衆が地元の校長先生役をやっているのだが、それにしても笠智衆という俳優の息の長さは驚嘆に値する。
 冒頭で紹介したように、1951年の作品。