「芸者の花代」は「冗談」か

amamu2007-07-23

 「芸者の花代」は本当に「冗談」なのか。
 「ウソをついた覚えはないけども、発言は適切じゃなかったということで、誤解を受けるということで取り消させていただきたい」というご本人の弁明も「冗談」なのか。
 昨日も書いたけれども、政治家はコトバとロゴスの人でなければならない。「芸者の花代」発言は、選挙の演説会場での発言だ。公的な発言であることには違いない。不誠実、不注意にもほどがある。
 それに、これほど死者に対して、死者の名誉を傷つける問題発言はないだろう。死者に対して、これほど失礼な話はない。人間として、許されるのか。
 いずれにしても、「芸者の花代」発言は、ありえない問題発言だ。

官房長官、「花代」発言の山本副大臣を厳重注意
7月23日20時57分配信 読売新聞


 塩崎官房長官は23日、自殺した松岡利勝・前農相の事務所費について、「芸者の花代に使った」などと発言した山本拓農水副大臣を厳重注意した。

 山本氏は20日、福井県坂井市で開かれた自民党の演説会で、「赤坂の芸者に行く際、領収書が出ないので、事務所費で払ったという話だった」などと述べた。終了後、「冗談で、事実でない。会場の雰囲気を和ませようとして言った」と発言を撤回した。

 これに対し、塩崎長官は23日の記者会見で、「悪すぎる冗談だ。二度とこういった発言をしないように厳しく注意しておいた」と述べ、下村博文官房副長官を通じて厳重注意したことを明らかにした。

 安倍内閣では最近、閣僚らの失言が相次いでいる。久間章生・前防衛相は米国の広島、長崎への原子爆弾投下について「しょうがない」と発言し、辞任に追い込まれた。19日にも麻生外相が富山県高岡市での講演で、日本のコメの中国への輸出再開に関連して「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」と述べて問題となり、20日に発言を撤回して陳謝した。