北陵公園を訪れる

 昨日訪れた瀋陽故宮も美しかったが、いま訪れている北陵公園も美しい。
 北陵公園とは、清朝の二代皇帝である太宗ホンタイジ夫妻の眠る陵墓である。

 入り口前には、千山でも見た、石でできた一対の獅子がいた。オスが鞠で遊んでいて、メスが子供をあやしている例の一対の獅子だ。この一対の獅子は中国ではよく見かけるが、オスが鞠で遊び、メスが子どもをあやしている姿を再度見て、女性の働きは暮らしに役立っているというのに、オスの方は遊んでいるだけというのが、なんだか世の中の本質をついているようで可笑しくなった。
 北陵公園は、広い。入り口にカートがあり、陵墓付近まで運んでくれる。
 北陵公園では、想像上の動物である麒麟や贔屓(ひいき)の置物を見ることができる。