今日から郵政民営化が始まるけれど

 アオテアロアニュージーランドでは、郵政民営化は失敗したと言われている。私の考えでは、生活に基本的な分野、たとえば、医療・教育・交通・通信等は、民営化すべきではないと考えている。こうした分野は公共の福祉ともいうべきもので、社会的に負担すべきものだと思うからだ。貧乏人や金持ちという経済的な格差によって、受けられるサービスが違うというのは民主的な社会とはいえない。
 郵政民営化は、その巨額な貯蓄額に眼をつけた大資本家の策略と言われているが、またその一方で、サービス低下が危惧されている。地方の赤字郵便局は閉鎖され、全国通信網から切り捨てられるのではないかという危惧である。
 そうしたサービス低下はしないという話だったが、私は疑っている。民営化ということは、採算が合うかどうかである。サービスを優先的に考えるのであれば、民営化はありえない。