映画「チャーリーチャップリン ライフアンドアート」を観てきた

ライフアンドアート

 「チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート [DVD]」は、チャーリーチャップリン(Charlie Chaplin)の生涯と彼の作った映画について、映画俳優のジョニー・デップ、俳優でもあり監督でもあるウッディ・アレン、映画監督のマーティン・スコセッシらがインタビュー形式で語る映画である。前から見たいと思っていたが、なかなか時間が取れず、ようやく見に行くことができた。
 未公開の特別映像もたっぷりあるから、散漫なものかといえば、さにあらず。製作・脚本・監督のリチャード・シッケルの力量なのか、きわめて充実した一本だった。
 チャーリーチャップリンが作った映画の一部分しか見ることができないけれど、さわりだけでも見る価値があるし、その見方を解説してくれるから、わかりやすいだろう。チャーリーチャップリンを知らない若い世代に是非とも薦めたい。
 「モダンタイムズ」や「チャップリンの独裁者」は、アメリカ合州国では意見が分かれたり、批判もあったというが、あらためて、"The Kid"、"Modern Times", "The Great Dictator"は、傑作だと思う。
 チャップリンは、ユダヤ系かと思っていたら、チャーリーチャップリン自身が明確に否定していたと映画の中では紹介していた*1ユダヤ系だったら名誉だがというような発言もチャップリン自身がしていたようだ。
 「ライフアンドアート」は、すでにDVDが出ているようで、「チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート [DVD]」は是非とも入手したい一本である。

*1:1919年、チャーリーチャップリンは、製作・配給会社としてユナイテッドアーティスツを共同設立する。アメリカの映画会社のほとんどがユダヤ系がつくったと言われていて、ユナイテッドアーティスツも例外ではないと言われている。「ライフアンドアート」の中でも、ハリウッド映画音楽の往年の巨匠、アルフレッド・ニューマン(Alfred Newman)の名前を聞いた。ランディ・ニューマン(Randy Newman)の叔父だが、彼らもまたユダヤ系である。