米軍のPRに加担しているNHK報道

 今たまたまテレビのNHKを見ていたのだが、横須賀の原子力空母配備関連で、日本人の十代、二十代向けに米軍が漫画で原子力空母に対する理解を求める宣伝をしようするニュースをやっていた。
 その報道によれば、主人公は日系アメリカ人で、原子力空母に乗っかって日本を訪れるという設定のようだ。米軍の下士官が、今回作成された漫画によって、原子力空母に対する日本人の理解を求めたいと言っているのが映像で映った。横須賀基地前で無料で配布されるという。
 最後に、つけ足しのように、反対する市民がいると言っていたが、一体全体これはどういう政治的センスなのだろうか。
 何しろ、原子力発電所が移動しているといわれる原子力空母の安全性には、多くの市民に大きな不安があるのは当然だろう。そうしたことを一切報道せず、相手の宣伝担当者を映像として出して、そのままマスコミとして流す報道姿勢が大きな問題だ。
 こうした米軍のプロパガンダに無批判にのっかるようでは、NHKは米軍のお先棒かつぎだと、NHKは米軍PRに加担していると言われても仕方あるまい。
 あきれてものが言えない。