テンカラ釣りを観た

 「にっぽん釣りの旅」というテレビ番組をやっていて、たまたまこれを観たのだが、アマゴの釣りで、疑似餌を毛鉤でつくり、テンカラという竿でつる釣りを紹介していた。
 「絶対に釣れる」という気持ちで釣らないと釣れないと師匠の石垣さんが言っていたのが印象的だった。
 最近、島田洋七さんの「がばいばあちゃんの勇気がわく50の言葉」という本を読んだのだが、この中に、川べりに住んでいたがばいばあちゃんが、川はスーパーマーケットだと教える箇所がある。上流から、いろいろなものが流れてくるから、捨てるものはなくても、拾うものはあるというのが、がばいばあちゃんの教えなのだった。
 アマゴの気持ちは、まさにこれだ。
 ヒラタカゲロウなどの昆虫が餌として川の流れにのって流れてくるのであるから、石の下に潜んでいるアマゴにとっては、支流が合流するYの字の合流などは、まさにスーパーマーケット状態である。
 こうしたアマゴの気持ちになれば、釣れる可能性が高まるといものだ。
 釣りは、こうしたイマジネーションが大切なのだろう。
 岐阜県郡上市での石徹白川の上流での撮影だったが、名人・石垣尚男さんの解説がとても良かった。