村治佳織さんの「ポートレイツ」

ポートレイツ

 昨年の12月25日、水上高原のホテルを訪れ明日から雪遊びをしようと思っていたときのことだ。
 ホテルのロビーでBGMとしてギターが流れていた。ガットギター1本のその音色は心地よく、ちょうどロビーが大きなスピーカーの箱のような感じでギターが鳴り響いていた。暖炉のそばに腰をおろすと、いよいよそのガットギターの音色が気になってきた。
 演奏者が誰なのか知りたくなったので、ロビーにいたホテルマンに尋ねたところ、スタッフルームに聞きにいってくれた。笑顔で戻ってきた彼によると、村治佳織さんとのこと。女性ギタリストの村治さんの名前は聞いたことがあったが、演奏は聴いたことがなかった。なんでもこのホテルで演奏会もおこなったことがあるそうだ。以来、CDを注文して村治さんのギターを聴いている。
 自宅で白ワインでも飲みながら村治佳織さんのギターを聴く。悪くはないのだが、高原ホテルのロビーで聴いた村治佳織さんのほうが素晴らしかった。
 これまでクラシックギターはほとんど聴いたことがないが、パウロ・ベリナティの「ジョンゴ」なんて、なかなかいい。これを機会にパウロ・ベリナティなど聞いてみようか。
 この村治さんのCD、選曲もいい。