「山田洋次の<世界>」を読んだ

山田洋次の<世界>

 購入してそのままにしてあった切通理作氏の「山田洋次の<世界>」を読んだ。
 読んでみたら、たいへん読み応えのある面白い本だった。



 本書は、さまざまな視点から冷静に分析している本であるが、以下の筆者の山田洋次監督に関する評価は同感である。



 

常に『いまどうしてこの映画を作らなければいけないのか』を自他に問い続けてきたからこそ、メジャーシーンで二年以上のブランクを空けることが一度もなく、八0本近い作品を作り続け、いまでも現役で居ることが出来ているのではないだろうか。そんなことが可能な映画監督は日本では他に一人もいないし、世界的にも稀有な存在といえる。