韓国の古里原発で事故隠しが発覚

amamu2012-04-07

 「韓国の原発で最も古い釜山市の古里原発原発を運営する公営企業に対し、隣り合わせて暮らしている集落の住民が、集落ごと集団移転を求めて騒動になっている。全電源喪失とその事故隠しが発覚し、住民の不安が高まっているからだ。日本の東京電力福島第一原発の事故も心理的に影響している」と、4月6日の朝日新聞夕刊が報じていた(釜山=中野晃記者)。
 原発建設のための埋め立てが始まったのは、軍事独裁が敷かれた1960年代末だという。

古里原発1号機で2月9日、全電源が約12分間失われ、原子炉の冷却水の温度は20度余り急上昇した、というものだった。市議の追求で表沙汰になった。国の原子力安全委員会は今月4日、所長の指示で事故が隠蔽されたとして所長(事故当時)ら3人を告発した。

 古里原発は、「日本の対馬まで50キロあまり」。重大事故が起きれば、放射能の大気汚染や海洋汚染が心配され、その影響は日本にも及ぶだろうと懸念される。
 「かつて、集落の目の前には白い砂浜と松林が広がり、カキやアワビ、サザエがふんだんに採れた」という。