インターネットで以下のニュースが流されている。
ジュネーブで開催されているNPT=核拡散防止条約再検討会議のための準備委員会で、核の不使用をうたった共同声明が発表されました。唯一の被爆国である日本は、この声明に賛同しませんでした。
日本が「唯一の被爆国」であるという認識は、一面的であり、正確でないと思う。1945年以来、被爆・被曝によって、すでに全世界が、大なり小なり、Hibakushaになっているというのが正しい認識であろう。核実験による被曝やウラン鉱山における被曝、スリーマイル島やチェルノブイリなど原発による被曝もある。
けれども、そもそも、核兵器はもとより、非核三原則からしてどうなのだ。
共同声明は24日、南アフリカが提出したもので、「いかなる状況下でも核兵器が再び使用されないことが人類の共存のためになる」とうたわれています。70か国以上がこの声明に賛同したということですが、唯一の被爆国である日本は、賛同しませんでした。
開幕前、日本に対し、スイスが賛同を求めましたが、日本は回答を留保。一方で、「いかなる状況下でも」の文言を削るよう求めたということです。
「今回この部分が日本の安全保障の状況を考えたときにふさわしい表現かどうか、慎重に検討した結果、賛同することを見送った」(菅義偉官房長官)
そして、福島第一原発事故による放射能汚染。
状況は確実に変化しており、新しい考え方が必要になっているのではないか。
これでは日本は救いようがない。